女川一中生の句 あの日から (はとり文庫)

制作 : 小野 智美 
  • 羽鳥書店
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本棚登録 : 21
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904702369

作品紹介・あらすじ

景色が一変した故郷、女川町
五七五にこめる中学生たちの想い

津波が町を襲ったあの日から――2011年5月と11月に、宮城県女川第一中学校で俳句の授業が行われた。家族、自宅、地域の仲間、故郷の景色を失った生徒たちが、自分を見つめ、指折り詠んだ五七五。記者として編者は、友や教師や周囲を思いやり支えあう彼らの姿、心の軌跡を丹念にたどる。

感想・レビュー・書評

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  • 宮城県女川(おながわ)町の中学生たちが、震災後に授業の一環として綴った俳句。

    多感な中学生たちが「あの日」から抱えている心の中にある膨大な感情を、そぎ落として精錬した5+7+5の17文字に、全ての思いが凝縮されている。

    俳句というものの、表現力の強さを初めて知ったような気がします。

    陳腐で月並みな表現ですが、「言葉の力」の存在を確信してしまいました。

  • 「おらだづの底力希望の光となれ」2011年の女川一中と二中の合同文化祭のテーマ。
    家族を、家を、思い出を失った彼らが一歩を踏み出す力となったのは国語の授業で書いた俳句。
    「ただいまと聞きたい声が聞こえない」何気ない毎日が、今は、そこに、ない。
    読みながら何度も涙をぬぐった。
    この一冊を多くの人に読んでほしい。
    私とこの本をつないでくれたM田さんに心から感謝したい。

  • 俳句を詠むことを通じて置かれた現実に向き合い、自分の心と向き合い、表現しそれを共有することが癒しをもたらすことを示した素晴らしい試み。
    しかし、その指導をした教諭自身もわが子を失い、編者である新聞記者は中越地震での経験が元にあり、生徒たちの心に寄り添うだけの力を持ち合わせていたので実現したのかもしれない。
    これを真似て、生半可な気持ちで生徒に俳句を詠ませたなら、意味を持たない以上に傷つけることにもなるだろう。

  • いつだって 道のタンポポ 負けてない。しびれた。決して他人事ではない。復興の正しい姿を、この本は示してくれた。

  • 佐藤敏郎先生の講演を聞いて購入した本。電車の中で、思わず涙することもあった。俳句の本は、読みやすいけど深い話なので、高校生の従妹に「読書感想文の宿題があったら、オススメの本があるよ」とMailし、これから読んでもらおうと思いました。ほかにも口コミで広めていければと思っています。

  • 〈3・11〉から2年 上丸洋一さんが選ぶ本 - ニュースの本棚 | BOOK.asahi.com
    http://book.asahi.com/reviews/column/2013031000001.html

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    「景色が一変した故郷、女川町
    五七五にこめる中学生たちの想い
    津波が町を襲ったあの日から――2011年5月と11月に、宮城県女川第一中学校で俳句の授業が行われた。家族、自宅、地域の仲間、故郷の景色を失った生徒たちが、自分を見つめ、指折り詠んだ五七五。記者として編者は、友や教師や周囲を思いやり支えあう彼らの姿、心の軌跡を丹念にたどる。

    記者である編者は、生徒たち一人ひとりと対話を重ね、彼らの俳句を紹介する記事を執筆した。
    2012 年1 月13 日~4 月13 日に朝日新聞宮城版に連載された記事の全文、および女川一中の担当教諭の寄稿、記事の後日談などの書き下ろし文章も収録。」

  • 景色が一変した故郷、女川町
    五七五にこめる中学生たちの想い(表紙より)

    津波が町を襲ったあの日から―2011年5月と11月に、宮城県女川第一中学校で俳句の授業が行われた。家族、自宅、地域の仲間、故郷の景色を失った生徒たちが、自分を見つめ、指折り詠んだ五七五。記者として編者は、友や教師や周囲を思いやり支えあう彼らの姿、心の軌跡を丹念にたどる。(裏表紙より)

    この本は、大川小学校で娘さんを亡くされた女川第一中学校で先生をされている佐藤敏郎教諭が指導なさった中学生たちが詠んだ句が中心となって構成されています。

    逢いたくて でも会えなくて 逢いたくて

    あの日からの子ども達ひとりひとりの想い、その親族・友人、そして佐藤教諭の想いが五七五の文字に込められて、その想いが深く響きます。それぞれにあの日からの想いを辿り、今を知る。

    後ろ見て 最後に前見て 進み出せ

    この本、なかなか軽い気持ちで読めるものではないとは思います。自然と涙が出てきてしまいます。けれども、いまを生きる私たちの、一人でも多くの人が読んでほしい一冊だと思います。

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