- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904716137
作品紹介・あらすじ
いつも自分が一番偉くて強い、といばって他の動物をいじめているトドのたいしょうが、自分よりも山に住むヒグマのほうが強いとうわさを聞く。どちらが強いのか一対一での勝負をしようと旅にでるが…。
感想・レビュー・書評
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昔むかし、大きなトドの大将がいた。この大将、弱いものいじめが好きで、自分より強いやつ、大きいやつは許せないという困り者。ある日、ヒグマの大将の噂を聞いたトドは、打ち負かしてやろうと遠い山へと出かけて行く……。
図書館本。
カムイ界のジャイアンのお話(笑)。
後半、視点がヒグマの大将に交代する。この形式のユーカラは初めて見た。
全体を通して迫力のある絵で、特に序盤の、トドの大将が海から跳ね上がる瞬間は圧巻。
カムイの世界なのでリアリティにさほどこだわらなくても良いためか、「神々の物語」シリーズはどれものびのびとした躍動感にあふれている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エタシペはトドの名前。山岳の神がクマであったように、海洋の神はトド。沖合の神はシャチで海王はカメといわれるとか。
手島さんのダイナミックな表現が、トドの動き、クマの動き、波の流れで存分に発揮される。
このトドの迫力。 -
手島圭三郎の絵が迫力満点。海のトト゚はみんなを力で押さえ君臨していたが、もっと強い熊が山にいると聞いて、山に向かった。熊は人間ができているというか神の境地で対応した。
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エタシペ=トド。
カムイ=神
山のように大きかったトドが、なぜ今のような大きさになったのか。
「いつも自分が一番偉くて強いといばって小さなさかなや、大きなけものをいじめてなかせているトドのたいしょうが、山に住むヒグマのほうが自分より強いとうわさに聞く。どちらが強いか、一対一の勝負をしようと旅にでるが…
アイヌの人々は生き物や魂が存在するものを「神」という意味の「カムイ」として尊んできました。北海道在住の版画作家・手島圭三郎の力強い表現が絵本の世界に広がっています。」 -
なぜか、このシリーズ、5歳のチビが大好き
手島さんの絵と話の内容がいいのでしょうか?さすが、チビ。