まんがで知る教師の学び これからの学校教育を担うために

著者 :
  • さくら社
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本棚登録 : 40
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904785980

作品紹介・あらすじ

まんがで知り、解説で納得! 知っておくべきキーワード満載

「教師は生涯かけて教師になる」
成長したいと願い、学び続けるすべての教師のために――。
いま求められる資質・能力と必要な知識が、主人公・吉良良介先生の言葉と奮闘する仲間のストーリーを通してわかります。現役教頭先生が文字通り「描く」、深くて広い、そして明るい未来へとつながる学びの世界。

コラムも充実!◎実感を込めておすすめする「絶対読みたいビジネス書」

感想・レビュー・書評

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  • 2018年「まんがで知る教師の学び」読了。

    SNSで流れていたので気になって図書館に請求した一冊。開いてみると、まんがのタッチが日本の歴史風で、「え?」と一瞬思ったが、内容はとても濃くて、とても分かりやすい。教員なら誰もが経験することが凝縮して整理されている。教員としての生き方の指針になるし、紹介されている書籍も一通り読んでみようと思えた。



    (以下抜粋)
    ●「学ぶ」とは「何かに気づき、自分が変わること」

    ●知識やスキルを一通り身につけた後、それ以上は伸びなくなるキャリアプラトーとよばれる時期だ。キャリアプラトーを抜け出し、中堅者になるためには壁を乗り越えなくてはならない。

    ●ドナルド・ショーンは、その著書「省察的実践とは何か」の中で「技術的合理主義」の限界を指摘しました。「問題を解決するために、定められた手段を選ぶ」ということばかりを強調すると、「問題の設定」そのものが無視されてしまうというわけです。

    ●実践知とはその人が実践から導き出した理論

    ●教師の資質能力6層
    A勤務校での問題解決と課題達成の技能
    B教科指導・生徒指導の知識・技術
    C学級・学校マネジメントの知識・技術
    D子ども・保護者・同僚との対人関係力
    E授業観・子ども観・教育観の錬磨
    F教職自己成長に向けた探求心

    ●どのような授業を「良い授業」として捉えるのかという授業観が問われるということです。良い授業を数多く参観することは必要なのですが、目に見える指導技術だけを獲得して学んだつもりになってしまう危険性もあります。

    ●ドラッガーは成果を上げるための時間管理の基準として、時間を「記録する」「整理する」「まとめる」といつ3つのプロセスを主張した

    ●対話による相互作用によって、より自分の考えが変化したり、深まったりするということです?漠然としていた自分の意見を話してみることによって、考えがより明らかになるということがあります。

    ●「実践知」を研究者によって検証された理論である「学問知」とうまく突き合わせることで大きな力となります。

    ●協働による学びを成立させるには、協働でしか解決できないような高い課題設定や既存の知識や技能を活用させる場の設定、子どもたちへの「学ぶ意識」の持たせ方などが必要になってくるのです。

    ●21世紀型能力
    ・基礎力
    言語スキル
    数量スキル
    情報スキル
    ・思考力
    問題解決・発見力・創造力
    論理的・批判的思考力
    メタ認知・適応的学習力
    ・実践力
    自律的活動力
    人間関係形成力
    社会参画力
    持続可能な未来づくりへの責任

    ●こうした資質や能力を教師自らが高めることができなくて、どうして子どもたちの資質や能力を高めることができましょう。

    ●教師が単に知識や技能を教える存在であるのならばインターネットの動画と何ら変わらない。変化を嫌い、毎年同じような授業をやっている教師と、新しい授業に挑戦し、自分に変化を起こす教師とでは、たとえ失敗したとしても、失敗を乗り越えていく姿を見せることが、子どもたちに良い影響を与える。教師は感情的で情熱的な存在であるべきだ。自らを成長させることで子どもたちを勇気づけ希望や努力をもたらすことができる存在だ。

    ●知識基盤社会は、ストレスを感じやすい社会でもあります。なぜならば、社会の変化に応じて自分の知識や技能を常に更新させることが求められるからです。また、…新しいことへの挑戦も強いられます。挑戦すれば失敗も生じます。…近年注目されているのがレジリエンスという概念です…「困難を跳ね返すだけの力をつけながら成長していく力」と捉えたほうがいいでしょう。私自信にも、同僚から批判されたり、保護者から叱責を受けたりした「つらい経験」が少なからずあります。振り返ってみれば、それが成長のきっかけになっていることが多いと感じます。レジリエンスを高めるには、自分に起こり得る様々な「つらい経験」を、自らを成長させるための試練なのだと考える自己効力感に関する強い信念が必要なのです。

    ●子どもたちの成長は、それを受け持つ教師のモチベーションに大きく影響を受けるはずです。子どもたちが魅力を感じる教師とは、挑戦するエネルギーが伝わってくる人物なのではないでしょうか。

  • Amazonから届き開封後、あっという間に読み終えた。最近積読状態の本に囲まれていた私には、感動の時間だ。普段はこうした「漫画で〜」という類の”わかりやすく翻訳”されたかのようなビジネス書はあまり好きではなかったが、この本は全く違う。マンガ家ではなく、現役教師が描かれた漫画が何よりもリアリティを持って語りかけてくる。イラストや挿絵ではない現実がそこにはある。
    学びとは「何かに気づき自分が変わること」。私もレジリエンスを高め、自分を変えていきたいと思う。

  • すごい本である。

    学びに満ちている。

    よくぞここまでの本を出してくださった、と思う。

    教師としての可能性に気づかされる本。

  • 「学ぶ」とは「何かに気づき 自分が変わること」。
    「教え合う」のではなく「学び合う」のが理想。
    そのために、子どもに「自分の学び」を実感させ、学ぶことの良さに気づかせる。
    しかし、他人を変えるのではなく、自分を変えるべき。

    現役教師による、教師のための教育書ですが、会社勤めの私にとっても得るものが多い良書です。

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著者プロフィール

1962年、熊本県生まれ。
熊本大学教育学部美術科卒業。岐阜大学教育学部大学院教育学研究科修了。
公立小中学校教諭、熊本大学教育学部附属小学校教諭、熊本市教育センター指導主事、熊本市立向山小学校教頭を経て、2017年4月より熊本大学教職大学院准教授。
『まんがで知る教師の学び――これからの学校教育を担うために』『まんがで知る教師の学び2――アクティブ・ラーニングとは何か』他著書多数。

「2018年 『まんがで知る教師の学び3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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