すべての雑貨

著者 :
  • 夏葉社
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本棚登録 : 168
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904816233

感想・レビュー・書評

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  • 雑貨店店主の方のエッセイ集。『世界がじわじわと雑貨化している気がする』という一文が印象的。雑貨についての掘り下げ様がとてもおもしろかった。
    『雑貨の銀河系』、じわじわと雑貨に浸食されている日常なんだ……とちょっとゾワゾワ。
    『ホットポー』懐かしい。章によってはとっつきにくいけれど、全体的に味のある文章だった。

  • すべてのモノは雑貨化へ向かう。西荻窪で伝説の雑貨店・ギャラリーFALLを営む三品輝起さんのエッセイ。
    このスタイル・文体が好きな人には合うと思うが、そうでない人には退屈であろう。

  • 面白かった。西荻窪の雑貨屋さん店主のエッセイ。雑貨ってなんなんだろうという話から、雑貨の歴史、音楽の話、星の王子さまとムーミンの話、父の話、レゴの話、とりとめもなく語られていく。
    明らかにこの人の世界観は大部分雑貨に支配されているのに、自分は雑貨が好きなのか分からない、と言う通り語り口はどこか妙に距離を取っているような感じがする。雑貨の無機質が移ったような。

    「物と物のあいだに、一秒まえと一秒後のあいだに、ちがいさえあれば価値がうまれ、雑貨はどこまでも増えていく。ほんとうは、それは進化でも退化でもないはずなのに、私たちは、ちがいをたえまなく消費することで、どこかへ前進しているような夢をみている。」
    私は雑貨がかなり好きで、いつか家の中のもの全部を自分の好きなかたちと色と柄のものにして暮らすのが夢だ。この本で言う「雑貨感覚」が進んでしまった末期患者みたいなものだと思う。でも雑貨屋を回って次々雑貨を流し見て消費していくことに少し疲れつつあり、最近は鉱物とか古物を好んで見ている。三品さんが骨董市とか博物館等に入り浸るようになって「物欲がうずまく現場をうろつきながら、雑貨感覚とさまざまな古い感覚がせめぎあうのを見ると、なぜか心がおちついた」というのを読んで、ああ、と腑に落ちる感じがした。「雑貨界の限界集落」。半分雑貨になりかけて抵抗しているものたち!
    こういう言葉のセンスが面白くて、最初に出てくる養老天命反転地のくだりとかも笑ってしまった。

    西荻窪は上京して長いこと住んでいた町で、本当に今でも大大大好きな町だしこのお店ももちろん行ったことがあって(素敵なお店)、たまに出てくる他のお店もあそこかな、と大体わかる。この本は西荻っぽい語り、というか、平日の真昼間からこういうふわふわした感じが許されるような独特の雰囲気で、なにをしてるかよく分からない人が歩いている町の空気をふんだんに含んでいる感じで読んでいて懐かしくしんみりした。西荻に行きたくなる。

  • 西荻窪の雑貨屋FALL店主によるエッセイ集。
    最後のレゴの話がぐっとくる。
    すべてが雑貨化する世界という視点はなるほどと思う。

  • すべては雑貨化する

  • 三品さんは雑貨が好きなのか嫌いなのか。きっと三品さん基準の雑貨だけが彼の中での雑貨なのかな。
    「FALL」にいって、こっそり三品さんを見てみたい。

  • 雑貨をここまで考えた事なかった
    でも言われてみて納得の事もいくつもあった。
    違う道の人の言葉は面白い。
    時に静かに時に熱く、時に詩的に綴られる雑貨考。

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著者プロフィール

1979年、京都府に生まれ、愛媛県デ育つ。2005年より西荻窪にて雑貨店「FALL」を経営。2020年8月、エッセイ『雑貨の終わり』(新潮社)を刊行する。音楽活動も行い、2007年『PENGUIN CAFE ORCHESTRA -tribute-』(commmons ×333DISCS)に参加。

「2021年 『Tea Time 11』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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