竜が呼んだ娘

著者 :
制作 : 佐竹 美保 
  • 朝日学生新聞社
3.80
  • (7)
  • (18)
  • (15)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 92
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904826935

作品紹介・あらすじ

竜に呼ばれた十歳のミアは、王宮で生きる覚悟を決めた。朝日小学生新聞の連載小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • この作者にしては珍しい、最近流行りの趣もあるような土着の民俗的要素を色濃く持った異世界ファンタジー。

    霧の向こうの不思議な町、地下室からの不思議な旅、花守の話…現代の日常世界に潜んだ世界、地続きだったりすぐ隣り合わせだったりする異界につるりとスリップするようなタイプの日常ニュアンスのファンタジーの持ち味で好きなんだけどな。

    …なんて思って読み始めたけど、やはり面白いのだ。キャラクターがみな実に魅力的で、続きを是非とも読みたくなるようなほっと心温まるラスト。
     
     いいなあ、続き、出て欲しい。リリスとミア、ウスズ様や竜たち、個性的な魅力のあるキャラクターたちのこの後のお話が読みたい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「土着の民俗的要素」
      ふ~ん良さそうだな。
      一応、読んでみる予定です←いつになるか未定。
      「土着の民俗的要素」
      ふ~ん良さそうだな。
      一応、読んでみる予定です←いつになるか未定。
      2013/06/03
    • yamamomonさん
      これはとりあえず絶対おもしろいですよ、読後感もよいし、是非!
      これはとりあえず絶対おもしろいですよ、読後感もよいし、是非!
      2013/06/03
  • 竜に選ばれたミアは、罪人の村から王宮へ。そこで出会ったリリアの仕打ちに苦しむ中、呪いを掛けられた竜騎士ウスズと一緒に、星の音を探しにあちこち飛び回る。自分を捨てた母に、そこまでしたなら幸せになれと伝えた別れの言葉が残る。

  • 罪人の村から竜に呼ばれて王宮へいった10歳のミアのお話。

    柏葉幸子さんの描く世界はとても素敵。そこに佐竹美保さんの絵があるからさらに素敵。小学校のころだいすきだったけど、やっぱりいまもだいすき。二のおばがいい。勇者のくせにわりと単純で自分勝手なウスズ様と弱虫だけど頑固なミアのかけあいがおもしろい。

  • 柏葉幸子さんの本は、大昔にデビュー作の「霧の向こうのふしぎな町」を読んで以来。
    イラストが佐竹美保さんだからか、守り人シリーズを連想してしまう。
    すごく面白かった。
    袋になったウスズさまとのやりとりも楽しい。
    ミアがちゃんと成長していてよい。
    シリーズになればいいのに。

  •  竜によって運ばれてきた罪人と、その子孫が暮らす、隔絶された村。そこに住む少女ミアが竜に呼ばれ、ある王宮で暮らすようになり……という物語。王宮内における人々の住居や仕事の分担とその行動範囲や、食事の作法など、生活の様子や決まりごとが細かく描写されていて面白かった。
     終盤、ミアと彼女の母親だったリリスが、親子として話すシーンが考えさせられる。置いていかれた娘と、一度は竜に呼ばれても拒否したものの、やはり娘を置いても村を出ていきたいと願った母。母リリスはしきたりにより罪人として王宮を後にする。相手が自分の娘だと分かっても、けして甘さを見せないリリスの態度に、自分が自由の代償に手放した存在であること、それを今でも悔いていないことが感じられ、それに対するミアも、母と娘として向き合いたいと願うことはせず、幸せになりたいと願って自分を捨てたのなら、どこに行っても何をしてでも幸せになれ、と強い語気で罵るように言い、両者の心の強さ、母と娘よりも二人の異なる女としての意思の強さに心を打たれた。

  • 小学生、ファンタジー入門にいいかも。面白いけど、もっと大人向けに深く書ける作品だと思う。続きも期待できる。

  • 柏葉幸子といえば、異世界に紛れ込んでしまう話を思い浮かべますが、ここではがっつりと異世界そのものが舞台。土着的なファンタジー世界が素敵です。
    竜に選ばれた谷の子ミアは王宮で勇者の部屋子になるが、勇者は魔女の呪いを受け行方不明となっていた。この呪いの謎を縦軸に話が進みます。王宮での生活、王宮を出て金鉱の町での竜のレース、などなどどれもこれも魅力的であり、出てくる人物も魅力的なのに、さらりと話は進んでいきます。ひとつひとつのエピソードや登場人物だけでも1冊の本が書けるのではないかというほどに。でもだからこそ、奥行きの広がりを感じさせることができるのでしょう。それが異世界を舞台にする物語の魅力なのですから。

  • 閉鎖された街から外に出るには、竜に呼ばれるしかない場所。10歳のときに竜に呼ばれた主人公が、外でであったこととは。呪いをかけられた竜騎士と、その恋人。弓の魔女にかけられた呪いを主人公は解くことができるのか?がメインのようでいて本当は母と子、家族の関係がテーマだったのかと思わされた。最後のオチがよく聞いている。世界観が完成しているのに、えらいこと短い話で勿体ない。

  • シリーズものなのかと思いきや、これで完結?

    なんとなく続きが出そうな印象。

  •  ミアの村は、切り立った崖にかこまれた深い谷にある。10歳の子の中から、竜に呼ばれたものだけが村の外に出て行ける。ミアは、母の姉、二のおばに育てられた。他の10歳の子に比べ、体も小さく歩くのも走るのもおそいミアは、自分が竜に呼ばれるとは思ってもいなかった。しかし、ミアは竜に呼ばれ、王宮ではたらくことになる。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

柏葉幸子
 1953年、岩手県生まれ。
『霧のむこうのふしぎな町』で、第15回講談社児童文学新人賞、日本児童文学者協会新人賞受賞。『ミラクル・ファミリー』で、第45回産経児童出版文化賞受賞。『牡丹さんの不思議な毎日』で、第54回産経児童出版文化賞受賞。

「2017年 『涙倉の夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竜が呼んだ娘のその他の作品

竜が呼んだ娘 Kindle版 竜が呼んだ娘 柏葉幸子

柏葉幸子の作品

ツイートする