インテグラ (大誠社リリ文庫 9)

著者 :
  • 大誠社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904835081

感想・レビュー・書評

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  • 『ルドルフの数』
    ⇒『インテグラ』
    『プライムナンバー』
    『インテグラβ』
    『タンジェント』

  • ラキアノベルズ同タイトル作品の文庫化 
    「ルドルフの数」シリーズ第2作 
    書き下ろしあり、新規イラストなし

    初出 
    インテグラ……ラキアノベルズ(2001年刊) 
    ウサギの気持ち……書き下ろし

  • まさしく「たで食う虫も好き好き」
    ルドルフの数においてあんなに情けない当て馬だった忠志が主役になるとは…
    忠志は、その依存心の高さ故に憧れの幼馴染に疎まれてることも気付かずストーカーやってました。
    ただアブない犯罪者というより、自己主張の方法がわからないNOの言えないタイプのひとで、弱肉強食のヒエラルキーのトップにいるのに疲れた松秀にその大人しさが気に入られたのが運の尽き。
    ぱっくり食べられて、愛玩動物のように愛でられ甘やかされていきます。
    忠志は松秀に流されて為すがまま、自分の意志のあるところさえわからない困ったちゃんなので、本当のところ自分が松秀を好きかどうかもはっきりしません。
    これは忠志の性質といってしまえばそれまでですが、成長過程においてその機会が得られなかったのも一因です。忠志の両親には彼を一個人として扱う考えが全くないんです。不遇といえば不遇。
    だから自分より強いもの、綺麗なものにはほぼ無条件に惹かれてしまうというのは、なかなかリアルな人格形成です。
    松秀は自分を選ばないし選べない忠志に焦れながらも、彼の人格を尊重しようという余裕はあるので、組み合わせとしては決して悪くないです。
    忠志はさおりの愛玩動物であることには充足しているし。
    BLを求めると肩透かしをくらいますが、七地的世界観では珍しいタイプの主人公なので、情けない当て馬がスーパー攻め様にぱっくり食べられるシチュエーションが好きな人はどうぞ。

  • 前作で英司の事を好きだった忠志のお話です。前作でも彼は壊れていると思ってましたが、こうまで壊れているとは思いませんでした。前は嫌な奴とか思っていたけれどちょっと考え方は変わりました。でも動かなすぎですね。だからさらに続編のβが気になります。この本だけだと、良門とさゆりの本になってしまいそう・・・。でも結構奥が深いというか難しい本なんだけど、入り込んでしまいますね。最後には忠志変化がある!と思って読んでたんですが、変化はほんのちょっぴりでした・・・。

  • このなんとも言えない雰囲気!七地 寧さんの作品は独特の雰囲気を持ってますね。
    私は大好きです!!
    あ、この作品は必ず『ルドルフの数』の後に読むことをおすすめします!!この二冊、どっちを先に手に取るかでかなり印象が変わるきがします。

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