イラストレーター 安西水丸

著者 :
制作 : 嵐山 光三郎、村上 春樹 
  • クレヴィス
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本棚登録 : 229
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904845639

作品紹介・あらすじ

1970年代より長年にわたり、デザインや執筆など枠にとらわれることのない多様な活動をしながらも、心には「イラストレーターであることへの誇り」を常に持ち続け、ひとつの時代を築いた安西水丸。画面の要素をできる限りそぎ落としつつ、柔らかくユーモアに溢れ、ときに優しく、ときに鋭く、みる者を魅了した作品の数々。「描くことが好きで絵のことばかりを考えてきた」安西氏の幼少期から晩年に至るまでの足跡を辿る。嵐山光三郎、村上春樹が寄稿。

感想・レビュー・書評

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  • イラストレーター安西水丸の回顧展が開催、村上春樹著の装丁原画など約500点を展示
    https://www.fashionsnap.com/article/2021-04-03/anzai-setagaya/

    作品集『イラストレーター 安西水丸』 | 株式会社クレヴィス
    https://crevis.co.jp/publishing/20/

  • 水丸さんが亡くなってもう2年になるのか・・・
    1冊丸ごと水丸さんのイラストで埋め尽くされています。
    懐かしいのやら、見たことのないのやら、いっぱい、いっぱい。
    絵本もたくさん出されているんですね。
    今度読んでみよう。
    水丸さんと言えば、講談社の情報誌「イン・ポケット」の表紙を長らく描いておられましたがそれは全く載っていませんね、講談社とうまく話し合いがつかなかったのかな。
    その当時キャンペーンで当選して、水丸さんの表紙の絵の入ったTシャツを3着ほど持っています。
    新品でまだ大切に残してあります。
    宝物です。

  • 村上春樹のエッセイが嫌いな人ってあんまりいないと思う。でもそれって、水丸さんの絵によるところが大きいんじゃないかな。
    村上ラジオとかね、水丸さんが担当してないエッセイはやっぱりどこかシリアスで読むのに気合が必要なんです。
    されども、水丸さんの挿絵が入るとなんだか私の隣で起きた出来事のように感じる。
    やっぱり、この人はすごい。

    あと、幼稚園児のころにバカみたいに読んでいた絵本「ピッキーとポッキー」の絵は水丸さんだったのね。知らなんだ。
    あの町内地図(?)を何度も見ていたあの日を唐突に思い出した。

  • 水丸さんの描く絵のタッチが好きで読んでみたが心に染み渡る素敵なスケッチが盛り沢山で満足した。
    村上春樹との仕事、プライベートでの交流も描かれており読み応えもあった。

  • 安西水丸氏の来歴や様々なエピソードが掲載されている。ファンにとってはたまらない一冊。
    鮮やかな色、印象的なイラストで数々の作品を生み出してきた安西氏。

  • 安西水丸さんが詰まった一冊。

  • 図書館で借りました。

  • 図書館本。個展で偶然見かけてから気になっていました。子供の頃、多くの人がそうであったようにただ純粋に絵を描くのが好きなんだろうなぁ、と思わせる作品ばかり。ここまで自分を飾らずにさらけ出して絵を描くって、すごいことだなって思いました。

  • 安西水丸の作品集。

    初めて訪れた村上春樹ライブラリーにて。
    早稲田大学構内に2021年にオープンしたこの施設は、村上春樹を読んでいるであろう人たちが訪れるため、一般的な図書館のようなざわつきもなく何とも居心地がよい。予約制で人数制限もあるので、ゆったりとした空間でカフェのコーヒーを飲みながら、自由に本を手に取ることができる。

    文字よりも絵を眺めたい気分だったので、村上春樹の絵本『ふわふわ』と、和田誠、安西水丸の作品集をチョイス。いつもよりゆっくり時間が流れているような不思議な場所で、ページをめくるごとに穏やかな気持ちになった。
    まだ新入生のいない春休み、という時期もよかったのかも。最近は当日でも空きがあれば入れるようだし、日常の煩わしさから離れたくなったら、またふらっと訪れたい。

  • 安西水丸(1942〜2014)
    イラストレーター、文筆家、エッセイスト、漫画家。1942年、東京赤坂生まれで重い喘息を患い、3歳で千葉県へ移住。5歳で絵本を乱読。同時に絵の模写に熱中する。バウハウス・システムに憧れ、日本大学芸術学部美術学科入学。65年に電通入社、広告デザインの基礎を積む。その後ニューヨークへ渡り帰国後、71年に平凡社に入社。嵐山光三郎と出会う。『ガロ』に漫画を描き始め、76年には共著で絵本『ピッキーとポッキー』を出版する。に81年から正式にフリーのイラストレーションを描き始める。2014年没、享年71歳。

    安西は絵本について、「僕は絵本というのは字が読めない子供でも楽しめて、毎日お母さんに読んでもらっていてもそのページにきたら必ずワッと夢中になるような物でなきゃいけないという気持ちがあるんです」と語っている。「がたんごとんがたんごとん」展覧会出品作、また当本では本編では見られない”煙突からの煙”が書き加えられたものが見られる。普段下書きをしないが、絵本の時は原寸大で繰り返しラフ案を書いたという。
    『ピッキーとポッキー』は当初安西と嵐山光三郎が自分達の子どものために作ったものであったそうだ。それを安西が福音館書店に持ち込み、出版となったそうだ。

  • この間、水丸さんの展覧会に行ってきました。何歳になってもこんなシュールな絵が描けるのは本当にすごいです。知らない作家さんでしたが、見を終わったら、水丸さんの絵の虜になりました。展覧会は終わってしまいますが、行けなかった方、イラストが好きな方におすすめの本です!

  • イラストレーター、装丁からさまざまな媒体で表現した作品群を網羅。手法やテイストも豊富でまだまだその活躍が見たかった人である。回顧展に合わせた作品集。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784904845639

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著者プロフィール

安西水丸 あんざい・みずまる(1942-2014)

東京生まれ。イラストレーター。
日本大学芸術学部卒業後、電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務める。
1981年、フリーのイラストレーターに。
以降、広告、雑誌の表紙や挿絵、書籍の装画などで活躍のかたわら、小説、エッセイ、漫画、絵本なども数多く手掛け、今なお高い人気を博している。朝日広告賞、毎日広告賞、日本グラフィック展年間作家優秀賞、キネマ旬報読者賞など受賞多数。2005年には東京イラストレーターズ・ソサエティの理事長を務める。
自著に小説『アマリリス』、エッセイ『たびたびの旅』、絵本『がたん ごとん がたん ごとん』『クッキーのおべんとうやさん』、漫画『青の時代』『完全版 普通の人』など多数。
作品集として、これまでの作品や活動を初めて網羅的に収集した『イラストレーター 安西水丸』、一人のイラストレーターが何を感じ、どのように過ごしてきたのか、珠玉の絵に言葉を添えた『一本の水平線』がある。

「2022年 『安西水丸 カレンダー 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安西水丸の作品

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