- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904865095
感想・レビュー・書評
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とても良質な日本の家庭医療学の教科書!
欧米の教科書も日本の教科書も読みましたが、この本の特徴は家庭医療の中核概念である考え方を、いろいろな切り口で書いてありました。
概念的なことをわかりやすい言葉で、時には症例を挟みながら書かれていてわかりやすかったです。
初めはCOPC(Community-Oriented Primary Care)について書いてある本が少なかったので読みましたが、どの項もどこかのコピーという感じではなく、執筆者が噛み砕いて書いてくださっていて本当に勉強になりました。
研修医教育のために読みましたが以下のところが面白かった。
・ケアの不確実性、継続性をどう教えるか
・複雑性、医師患者関係の深まり、苦悩への癒し
・行動変容におけるCapability評価尺度・介入
・家族の個々のメンバーへの評価・役割、サブシステム、想定外(Out Phase)か想定内(In Phase)
・医療者自身の家族(源家族)の影響
・外来教育(特に精神運動領域、ビデオレビューの指導法)
出版から3年経って読んでしまって申し訳なかったですが、とてもいい本でした。北海道家庭医療学センターの先生方に感謝します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
配架:2階閲覧室 WB 102 / 2012
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蓄えたエッセンスを惜しげもなく提供する姿勢に感動です。
色々と学びになりましたが、特に地域・コミュニティを視野にいれた活動の新たな概念モデルに勇気をもらいました。
地域・コミュニティにプライマリケアチームを作ることに長期的に取り組んで行こうと思います。