- Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905042099
作品紹介・あらすじ
ニューリッチとは、先送り人生プランを捨て、「時間」と「移動」を使い「今」をふんだんに生きる人のことだ。昔の「リタイアメント」と、「先送り人生プラン」の考え方は忘れてしまえ。なにせ、こんな予測不可能な経済状況の下では、待つ理由も、ましてや必要さえない。出世競争から逃げること、最高の世界旅行をすること、経営者ではなくても月収ウン万ドルを稼ぐこと-。どんな夢だっていいんだ。この本は、ニューリッチをめざす人のための、青写真になるはずだ。
感想・レビュー・書評
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良本。働き方を見直さざるを得ない。心に刺さったフレーズがいくつもある。
大切なのは少数のものにフォーカスし、残りは切り捨てること。20:80
多忙とは怠惰(いい加減な思い込みとでたらめな行動)の一形態。
時間の不足は優先順位付けの不足。
・仕事を重要なことに制限すると、仕事が仕事時間が短くなる。パレートの法則
・仕事時間を短くすると、仕事が重要なことに制限される(パーキンソンの法則
毎日最低3回行質問してみる。「生産性のある働き方をしているか?それともただ動いているだけか?」
「次から次えと無駄なことをして、それを大事なことができない言い訳にしていないか?」
1日2時間しか働けないとしたら何をするか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人生の楽しいことをリタイア後まで先送りすること(人生先送り派)をやめて、人生を通して定期的にリフレッシュ期間やミニリタイアメントを挟む、というNR(ニューリッチ)になろう、というコンセプト。
考え方を変えて、無駄をなくして、アウトソーシングを活用して、収入を自動化すれば、週4時間程度働くだけでも生活することができる、ということで、方法論の部分をどこまで実行するかは人それぞれであろうけど、とにかく平日毎日8時間以上働くのが当たり前という発想を捨てること、そして定年を迎える前からリタイア後のように生きること、はとても良い目標になった。
DEAL
- Definition: 価値観を再定義する
- Elimination: 無駄なことを排除する(時間の話)
- Automation: 収入を自動化する(お金の話)
- Liberation: 縛られる働き方から解放される(場所の自由の話)
第1章:D
- 人生の楽しいことをリタイア後まで先送りすること(人生先送り派)をやめて、ニューリッチになろう。ニューリッチは、人生を通して定期的にリフレッシュ期間やミニリタイアメントを挟む、という考え方。
- 収入は絶対額ではなく、働く時間に対する相対的な金額(コスパ)で考える。働きすぎて、好きなことをする時間がないという人生から卒業する。
- やりたいこと、行きたい場所を書き出してみる。
第2章:E
- 良いことも悪いことも、80:20の法則(パレートの法則)が当てはまる。大して収益・メリットを生まないことに時間を使わない。大きな負担がかかっていることも止める。人とのコミュニケーションも無駄に時間をかけない。会議より電話、電話よりメールで。もっと好きなことに時間を当てよう。
第3章:A
- ビジネスを立ち上げ、作業の大半を自動化(アウトソーシング含む)できるオペレーションを構築する。時間を無駄にせずお金を生み出す乗り物「ミューズ」を作る。手間のかかる客は初めから受け入れない。できるだけ大きな会社を作ることは目標ではない。
第4章:L
- 自営業に限らず会社員も含めて、いかに解放されるか。会社員であればリモートワークを実行する。
- Less is Moreで、身軽にして、世界中を旅にしながら働くという選択肢。 -
・自分が多数派にいると気付いたら、逆に進め
・自分の為に他人に働いて貰う
・大衆受けする物はたいてい間違っている
・全ての業務をアウトソーシングするビジネスオーナー
・先延ばしにしたらどれだけの損害を被るのか?
・100億あったらしたい事を今すぐせよ
・リタイアした後にしたい事を今すぐせよ
・人生は小さく生きるには短すぎる
・どうでもいい事はやるな
・何の20%が80%の問題と不幸を引き起こしてるか?
・何の20%が自分が望んでいる結果や幸せをもたらすか?
・80:20の法則
(顧客広告人間関係幸せ不幸)etc.
・有害な場所、人とは会わない
(ストレス傷付けるネガティヴ後悔怒り)
(楽しい助けてくれるポジティブ)
・多忙とは怠惰、時間不足は優先順位づけ不足である
・重要な仕事しかしない(80:20の法則)
・仕事の制限時間を短くする(パーキンソン法則)
・1日2時間しか働けないなら?1週間に2時間しか働けないなら?と考える
・読書
(タイマー活用.集中する場所に行く.指で読んでる箇所をなぞりながら読む)
・自動化する
(洗濯日用品購入メール支払い秘書サービス)etc
・仕事&仕事以外の作業で時間を食うものトップ5を自動化、効率化する
・運用に週1日以上かからない、問合せがない、4週間以内に自動化できる
・ライセンスは固い
・仕事とプライベートの場所を分ける
(生活、アトリエ、仕事)
・一ヶ月に一回80:20のパレードの法則ができてるか考える
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厚い。長い。週4時間だけ働くということを真剣に考えて、そのためのツールをひたすらに記載している。この厚さが非常に説得力がある。真面目に読み、実行することで必ずできる。長い付き合いになりそうな一冊。著者は全米でも注目のライター。新しいライフスタイル、働き方、NR(ニューリッチ)の実践者。目がはなせない。
以下レバレッジメモ
人生先送り派、自分自身のために働く
ニューリッチ、自分のために他人に働いてもらう
人生先送り派、働きたい時に働く
ニューリッチ、働くのが目的で働くことはしない。最大効果が得られる最小必要量だけ働く
人生先送り派、早く、若くして引退する
ニューリッチ、人生を通して定期的にリフレッシュ期間やアドベンチャー(ミニリタイヤメント)期間を設ける。何もしなくてもいい身分になることを目標としない。何かワクワクするようなことをやっている。
人生先送り派、手に入れたいと思うものをすべて買う
ニューリッチ、やりたいと思うことをすべてやり、なりたいと思うものすべてになろうとする。そのために必要なツールは手に入れるが、そのこと自体が目的や成果にはならない。そこは重視しない
人生先送り派、従業員でなく、上司になる。つまり、管理職になる。
ニューリッチ、管理職でも従業員でもなく、経営者になる。つまり、自分専用の列車を所有し、他の人間に時刻通りに運転させる
人生先送り派、大金を稼ぐ
ニューリッチ、工程表や手順を守りながら、特別な理由や明確な夢を持って大金を稼ぐ
人生先送り派、もっといろんなものが欲しくなる
ニューリッチ、クオリティの高いものを求め、価値のないものは捨てる
人生先送り派、株式公開、買収、退職金、あるいは他のなんでもいいが一攫千金を狙う
ニューリッチ、野心を抱きつつも、毎日の収入をしっかり確保する。キャッシュフローを優先し、一攫千金は二の次
人生先送り派、嫌なことから開放されて自由が欲しい
ニューリッチ、夢を追い続ける自由と意思を持ちたい、この世のベストを追求し、経験する。
関心や活力は景気の如く循環する
一日に24時間働いて、15年間続けたら退職するという条件で1000万ドル(約8億円)支払うと言われたら、その仕事を引き受けるだろうか?もちろん無理だ。できるわけがない。続けるのは不可能だ。それと同じように、大抵の人が定義するキャリアとやらも続くわけがない。体を壊すまで、もしくはもう永遠に働かずに住むくらいのお金を稼ぐまで、一日8時間以上同じ仕事をし続けるなんてことは無理なんだ。そうでなければ、どうして私の30代の友達はみんなドナルドトランプやジョアンリバーズを混ぜたように老けて見えるんだ。ぞっとする。フラペチーノをがぶ飲みしながら、信じられない仕事量をこなして燃え尽きてしまった若年寄りたちではないか。生きるためには活動と休息の期間が交互に必要だ。もちろん成功するためにもだ。能力、関心、精神的忍耐はすべて月の満ち欠けのように強くなったり弱くなったりする。プランはこれに従って立てる。NRは自分の人生の所々にミニリタイヤメントをはさもうとする。他の連中は、退職後にやってくる黄金期のために回復と癒しの時間をとっておこうとする。最も成果が上がる時だけ働いていれば、人生はより生産的に、より楽しくなるのだ。生産性も楽しみも一度に手に入れられるということだ。私はというと今2ヶ月の仕事の合間に1ヶ月の海外保養と手中トレーニングを計画している。
仕事を少なくしてもそれは怠けではない
意味のない仕事は少なくしよう。それは決して怠けることではない。そうすればもっと自分自身の重要なことに集中できるからだ。これはほとんどの人に受け入れられない考え方だろう。なぜなら、我々の仕事文化では、個々の生産力に対してではなく、個人の献身的な犠牲に対して報酬を支払うからだ。一部の人は、自分の仕事の成果やその貢献度を時間で測ることを選ぶだろう。労働時間が多ければ多いほど自分の評価が高まるし、上司や同僚から任せられるものも多くなるからだ。一方、NRは、オフィスにいる時間は短いが、ノンNR連中が束になっても叶わないくらい大きな仕事をする。
心の中にBMWに乗ったメタボ中年の醜い頭が浮かんできた時、弱気な心に活を入れるために、あるいは誤った人生コースを修正するために、私が使ってきた、また今でも使っている方法がある。私が世界中でであった偉大なるニューリッチ達が使っていたものと同じだ。それはドリームラインである。ドリームラインは大部分の人が夢と考えていることに時刻表を適用したものだからこの名がついている。目標設定表と似ているが、いくつかの点で違いがある。
1、目標はあいまいな欲求から明確な行程にうつる
2、目標は効果的であるために非現実的でなければならない
3、仕事が消えたあとに生まれる空虚さを見たしてくれる解放後の活動に注目する。億万長者のように生きるとは、興味のあること。するということだ。ただ人に羨ましがられるもの所有することではない。
1日に最低3回、自分自身にこう質問してみよう
生産性のある働き方をしているか?それともただ動いているだけか
チャーニーは、この質問から以下のような具体的な質問を導き出した
次から次へと無駄なことをして、それを大事なことができない言い訳にしてないか?
彼は忙しく働いているアピールをする代わりに、これまでずっと自分が言い訳にしてきたあらゆる行動をやめ、結果を出すことに集中した。献身的に働くというのは、意味のない仕事をしているのを隠しているにすぎない。脂肪は容赦なく切り取ろう。 -
仕事のやり方について考え直したい、現代風のお金持ちがどのように稼いでるか知りたい人にオススメの本。
ただ働くのではなく、有効性と効率化を考えて働くことでニューリッチ(現代版お金持ち)になれるとのことだった。
時間と場所に縛られない生き方を自分もしてみたい。
本書の注意点としては、600Pを超える大作なので真面目に読むと著者の一週間の労働時間を簡単に超えてしまう。そこで、本書のある程度効率的な読み方を最後に記す。
・基本原則のDEALの章のみを読む。
・読むときは太字とQ&Aを確認できればOK。
・気になったところは太字の周辺を読む。
・ちなみに細字の部分は体験談が書かれているので避けてもよい。
(ただし、一度通して理解できたら時間をとって全て読むことをおすすめする、本書は読み物としても面白いのだ) -
書かれていることのどの箇所に焦点を当てるかによって、評価の分かれる本。
稼ぐ方法については、元々日本の実情に合わないし、今となっては欧米でやってもうまくいかないんじゃないだろうか。仮に、書いてある通りに稼ぐ仕組みが実現した場合でも、結構なアクティビティが要求される。そういう生き方が、著者には合っているのだろうが、読み手としては、のんびりゆっくり暮らそうと思っていたのだったら、全く当てが外れてしまう。「あとは自分で考えてくれ。ヒントは出したからね」というのが、著者の立ち位置なのだろう。
一方、「楽しみを先送りするな」「職場や仕事に囲い込まれるな」「他人と同じ生き方を疑って、自由に生きろ」といったメッセージは、とても自分に響く部分だった。著者がTEDでプレゼンした時にも出てきた「恐怖のリスト」も、今の自分にとてもハマる考え方であった。
従って、10年経ったこの本に、自分にとっての今日的価値を見出すならば、前半の原理的な話と、DEALというプロセスの大枠ということになる。全体にわたり実践を重んじる語り方で、読んだ以上は、何か行動を起こさなければ駄目だと言われている気にさせられる(そういうわけで、最初は恐怖のリストを作ってみることにした)。
図書館で借りて読んだのだが、もう少し読み込んでみたいと思ったので、買うことにした。 -
The Third Door に登場していた本なので読んでみた!
とても面白いがちょっと長い・・・。
役に立つ項目もそこここに散りばめられている。
この働き方を実現できるかどうかはさておいて、
自分が本当にやりたいことをする時間をいかに多くできるか、
そしてそれ以外の仕事をいかにアウトソーシングなどで減らせるか。
在宅勤務の増えた今の状況だからこそ、改めて読んでみるのも「アリ」かもしれない。 -
およそ600ページに渡る内容なだけに、非常に濃い内容が書かれていた。まさにこの本さえ読めば「週4時間だけ働く」ことを可能と思わせる、マニュアルの様だった。600ページあるにも拘らず割と読みやすいため、実際に週4時間だけ働きたい場合はすぐ実践に移せる内容ばかりなため頻繁に何度も読み返すべきだと感じた。
個人的に考えた重要な点としては、仕事のアウトソーシング化だ。アウトソーシングをすることで今まで自分が行っていた無駄を省き、そこで生まれる時間をさらに有効活用し自身にとってより効率的な時間の使い方をすることが鍵だと考える。
具体的にまとめると、1〜100の全てに自ら関与して稼げる金額とそれに費やした時間、1〜50に自ら関与して稼げる金額とアウトソーシングして得られる残りの50の"自由"な時間を確保する。より最小の努力で最大の努力を得る80/20の法則を常に意識して無駄を徹底的に削ぎ落とすことが求められる。
確かに我々の仕事、勉強、その他諸々よく考えてみると非効率的な面が多いことがよくあり、それらについて考えた時に頭に浮かぶのは余計な言い訳などだ。本当はこうしたいのに、これはこうだから仕方ないと考えるのではなく、1度常識を疑ってみて自分のしたい事のために何が出来るか、どのようにその方向に持っていくかを深く考え、そのために自分から向かっていかないといつまで経っても自分のしたい通りにならないというのも納得させられた。
どのページに至っても説得力があることが多く書かれているため長い付き合いになりそうな一冊である。