あのときの王子くん(縦書き)

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  • Amazon.co.jp ・本 (131ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905048008

感想・レビュー・書評

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  • 青空文庫 大久保ゆう訳
    予備校時代に英語講師に勧められて。

    いわゆる「星の王子様」の原題は、
    "Le Petit Prince" 仏→英訳すると "The Little Prince"
    直訳したつもりの「小さな王子」は間違っている。だってここに The があるんだぞ?
    意訳の「星の王子様」なんて読んでいないに等しい、と激おこである。

    なのでひょっとしたら日本で多くの人に受け入れられている『星の王子様』と、
    世界で読まれている "Le Petit Prince" は別物なのかもしれない。

    サン=テグジュペリの"Le Petit Prince"を読んでみたかったので、初めて読むのが大久保ゆう訳で良かったとおもう。
    次は確認のためにも『星の王子様』も読んでみる予定。

  • まさに井の中の蛙。妙なプライドでもって偉そうにしているくせに、自分の世界に閉じこもっている大人たち。う〜ん、反省させられます。大切なことは心でなくちゃ、よく見えない。目では見えない、ってこと。

  • 星の王子さま、の番外編。星の王子さまは児童向けとはおもえないぐらいシニカル。キラキラしてるんだけど、温かみのない冷たいガラスのような煌きだなーと思う。孤独感漂うかんじがする。

    主人公の“ ぼく”は「ボアがゾウをおなかのなかでとかしている絵」を描くけれど、大人は誰も理解してくれない。“ぼく ”は絵を描くことを諦めて、まわりの大人達が立派だと言う勉強をし、飛行機乗りになった。
    しかしある日、飛行機がサハラ砂漠に墜落してしまう。
    そこで出会った、星の王子くん。
    ヒツジの絵をかいて、とねだる王子くんに、、
    “ ぼく”が「ボアがゾウをおなかのなかでとかしている絵」を描いてみせると、
    「ちがうよ! ボアのなかのゾウなんてほしくない」と答え、“ ぼく”を驚かす。
    絵の道を諦めた飛行機のりと、その理解者王子くん。サハラ砂漠で出会った二人のお話。

    作者自身が元飛行機のりで、そしてこのさし絵の繊細さ……
    グッとくるものがある。
    ユーモラスだけどガラスのハートな人だったのかなあサンテックスさま。


    「そうなんだ……ひとはすっごくせつなくなると、夕ぐれがこいしくなるんだ……」

  • 名作「星の王子様」大久保ゆうさん訳「あのときの王子くん」青空文庫で。内藤濯さん訳が有名だけど、文体のくせが強くて読めず。こちらの訳は素直な文章で、物語の筋が飲みこみやすかったです。

  • 何となくピーターパンのような世界観だと思った。
    大人に対する批判が露わだが、そこまで大人もせこせこしてないよ。温かい部分だってあるよ、と言いたくなった。
    子どもの目線に立とうとしつつも、それでもやっぱり書いた作者の子どもになりきれていない感(無理に子どもに合わせている感)がいたるところに見え隠れしていてちょっと嫌だった。

    一般的によく知られている星の王子さまとはまた違った訳になっているとおもうので、他の訳のも読んでみると、また違った印象を持つんだろうとおもう。

  • 子どものころ、有名なヴァージョン(星の王子さま)で読んで、あまり好きになれなかった作品。
    訳が違っていて、少し楽しめた。相変わらず大好きではないけれど。多分、大人は~、とかの決めつける感じが昔から好きじゃないんだと思います。

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