いますぐ行きたくなる 物語のある絶景

著者 :
  • 文響社
3.42
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本棚登録 : 126
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905073390

作品紹介・あらすじ

きっと、心が震える場所がある。本書は知られざる物語を持った日本の絶景を厳選しました。 旅行をするとき、あるいは旅先でその場所についての思わぬ歴史や物語に触れて、その旅が後までずっと心に残るものになったことはないでしょうか? 幻想的な桜の園を未来に残したいと願った男、福沢諭吉が匿名で守り抜こうとした秘境、伝説の花火師が一夜だけ咲かす花火に込めた願い、我々の足元にひっそりと建つ地下神殿の物語・・・。 物語を知ったら、きっと行きたくなる絶景が満載です。
☆他の絶景本では紹介されていない絶景多数!
☆アクセス情報や絶景時期のみならず、知っておくとお得な観光情報も掲載。旅行ガイドとしても◎です。

感想・レビュー・書評

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  • 日本各地40箇所を紹介。何度か写真もみたりしている有名な場所ばかりだが、こんな過去があってこの情景があるのかと思い知った。

    「吉野山の桜」
    一度行ってみたいところなのだが、吉野というと南北朝の時代からああいう風に桜があったのだと思ってしまっていたのだが、明治になった時に、桜は役にたたないから薪にして売ってしまう、という話になりそれを買い取り阻止した人がいたというのだ。林業家・土倉正三郎(1840-1917)この人のおかげで今日の「一目千本桜」がある。

    「日光杉並木」
    幕府が植えたのかなと漠然と思っていたが、これは徳川家に仕えた松平正綱が家康から受けた恩恵に感謝し24年にわたって植樹した数にしておよそ2万4000本。1648年、家康の33回忌に杉並木をそっくり日光東照宮に寄進。

    「青が島」
    八丈島のさらに南の「青が島」。秘境写真集で何度かみているが、1785年の噴火で当時の島民380名ほどのうち160名が命を落とし、島民は八丈島へ移住。だが八丈島も貧しくそこでは苦難が。やっと佐々木次郎太夫という人の指導で1853年にすべての島民が青が島へ帰還する。

    2016.5.24第1刷 図書館

  • 『美しい場所には、美しい物語がある』
    日本の絶景を紹介しながら、そこにある物語を紹介した本。
    単なる絶景。だけでは終わらないこの構成、良いと思う。

    『この本の終わりが、新しい旅のはじまりでありますように。
    (中略)
    今日、わたしたちが眺めている風景のその奥には、だれかの気持ちがあります。願いがあります。声があります。(略)』
    おわりにに書かれたこの言葉が好きだなー。

    踏めなかったアクセル ファーム富田のラベンダー畑
    星の降る村 阿智村の星空
    1962年の桃太郎 地獄谷野猿公苑
    伝説破り 十和田湖
    戦地の贈り物 五稜郭
    シベリアの白菊 長岡まつり大花火大会
    楽園のつくりかた 由布島
    道に残された名前 阿寒国立公園
    黄金トンネル 垂水千本イチョウ園
    住民がつくった日本一 谷瀬のつり橋
    見えない遺産 白川郷
    鳥の声を聴け 尾瀬
    海の贈り物 英虞湾
    藤を動かす あしかがフラワーパーク
    心を照らす灯台 東尋坊
    時を走るSL 大井川鐵道
    善の綱 槍ヶ岳
    夢の島 軍艦島
    小説家の愛した杉 北山杉の里
    白鳥おじさんのこと 瓢湖
    森の父になる 明治神宮
    川んつなぐ道 国土交通省 首都圏外郭放水路

  • 激アツ。ストーリーが行きたさを何倍にもする。

  • ★3.4
    「きっと、心が震える場所がある」

    まさしくその通り。
    何気なく見ていた絶景も、物語を知ると途端に魅力を増す。考えてみれば物語があるのもそりゃそうなのだが、やはり意識は中々できない。
    普段見ていたあの景色にも、きっと物語がある。

    とりあえず、鳥取砂丘に除草ボランティアに行った。車で5時間かけたので、雀の涙程度にはなっていてほしいものだ。

  • いいね

  • 日本の素晴らしい景色40景と、そこにある40の物語。いいですね。

  • 綺麗な景色の背景には、人のさまざまな思いがあり守られてきた歴史があるんだと感じた。

    当たり前に咲くとおもっていた花もその風景の物語があると思うと、非常に感慨深く感謝したい。

  • いきたい所、見てみたい景色です。

    お出掛けの参考になるかな。

  • 絶景だけでなく、その背景にある物語を記した本。これまでにない切り口。

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著者プロフィール

一橋大学卒業後、博報堂に入社。米国のクリエイティブエージェンシーTBWA /CHIAT /DAY を経て、TBWA /HAKUHODOに所属。2022年から同社のチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を務める。これまで、コピーライター出身のクリエイティブディレクターとして企業のブランディングを担う一方、家電・モビリティ・アパレル・化粧品・飲料・金融などの商品コンセプトから、ビジョンやパーパスなど経営コンセプトまで広く開発を手がけてきた。また、企業研修を中心に「コンセプト・メイキング」や「ブランド・ストーリーテリング」などビジネスに必要な創造性を学ぶ実践的なプログラムを提供している。2016年と2018年に日韓をまたいでCampaign誌のクリエイター・オブ・ザ・イヤーに選出。アジアのクリエイティブ業界を代表する「40歳以下の40人」(40 UNDER40)や、AdAge による「注目すべき世界のクリエイター」のひとりに選ばれて特集が組まれるなど、国内外で注目されてきた。カンヌライオンズ金賞ほか受賞多数。著書に『未来は言葉でつくられる』 (ダイヤモンド社)などがある。

「2023年 『コンセプトの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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