- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905073413
作品紹介・あらすじ
【世界を一変させたWindows95の設計思想を生み出した伝説の日本人が教える
人生を制するスピード仕事術】
本書の著者、中島聡氏は、
「ドラッグ&ドロップ」 や「ダブルクリック」などの概念を生み出した
元マイクロソフトの伝説のプログラマーです。
多忙を極め、納期遅れが蔓延するプログラマーの世界で、
中島氏は「一度も納期に遅れたことがない男」として活躍。
なぜ締め切りを守りつつ、世界を変える発明ができたのか?
この思考を知れば、きっと「楽しい仕事」でいっぱいの未来が訪れます。
感想・レビュー・書評
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著者は、元マイクロソフトのプログラマーで、右クリックの概念などを生み出した人です。
この本は、著者の経験から生み出された「仕事における時間術」について書かれています。
万人に当てはまることではないですが、仕事を進める上で、大事な考え方がわかり、参考になります。
ぜひぜひ読んでみて下さい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この方の時間術は後半に書かれている。
前半はマイクロソフト時代のエピソード
その後の話。
大学時代にちょっとだけプログラミングを
かじっていたので、ここの話は私的には面白かった。
興味があれば楽しめるかも。
Windows95から98あたりの転換期の話など
そのころのパソコンを知っている人なら
楽しめそう。
①時間はみな平等。それをどう使うか。
②仕事を受け取ったらまずスタートダッシュする。
最初の2割の時間に8割を終わらせる。
仕事によってはこれができない。(私もそうだ)
それでも、とっかかりを作っておくことが
後々効いてくるだろう。
書式を設定しておく。
何で書くか決めておく。
書けるところだけ書く。
こうしておけば、脳が勝手に働き出す。
③10時の待ち合わせなら9時30分にスタバ。
10時の約束は、9時55分に着く電車に
乗ることと同義ではない。
④問題を分けて考える。
⑤企画はまず形にする。
走りながら考える。
知識は必要になったら覚える。
勉強のための勉強は必要ない。
⑥こんなことを実現したい
という思いで人が集まれば、走り続けられる。
だから、リーダーは夢が示せる人じゃないといけない
わけだ。しかも、わくわくするような。
押しつけはだめ。
それでいて、一人一人は好きなことが
やれるように仕組まなきゃいけない。
その人の好き、を見つける。
得意、を見つける。
その人のやっていることが、全体のためになっている
ことを示す。
私にはここが足りない。
楽しませた上で、あなたのやっていることは、
全体のためにこんな風に役立っているよね
と確認する。 -
ラストスパート思考が諸悪の根源。そうではなくて、ロケットスタートで予定期間の2割で全体の8割をこなし、残りの8割の期間は、残り2割の仕事と細々とした他の仕事をやっつけるべきだ。という考えは納得いった。
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仕事にまずとりかかってみて、要する時間を見積もること。そして、即座にとりかかり、締め切りより遥か前に終わらせておくこと。
習慣になると快感になるスタイルだと思います。
とても参考になりました。
インターネット黎明期からのエピソードも、自分が経験してきた時代でもあり、大変興味深かったです。 -
最近時間に追われて余裕がなくなってきたので思わず目についた1冊。元マイクロソフトでwindows95の開発に携わった著者の時間術本。
すごーくまとめると「時間に余裕があるときにこそ全力疾走で仕事し、締め切りが近づいたら流す」というロケットスタート方式がポイントで、ラストスパート志向が仕事が終わらない根源だよ、という考え方。
とりかかり初めに最大限集中して、slack(ゆとり)を確保することに重点を置き、常に仕事の締め切りを守れる仕事の仕方をすること。当たり前のことを愚直に続けてきたことで、安定した力を出し成果をあげてきたマイクロソフトでのストーリーは面白かった。
・早朝最大限集中して午前中にほぼタスクを終わらせる
・15分程度で終わる単位の仕事に分ける
・出社する前から仕事する
日々の時間の使い方は、早速マネしてみたい -
締切間近になる前に早めに動き、どのくらいの所要時間が必要かを見積もっておくことがとても重要だというのはよく分かった。
おしりに火がつかないとやらない病気はもうやめときたい。
国語をあまりやらなかったとしていたためか、文章はあまりうまくないのか自分の理解力がないのか、結局言いたいことが何なのかわかりづらかった気がする。 -
まとめ⇒
前倒し精神を軸にして、後半に余裕を残すことで仕事や人生を楽にすることができる
・すべての仕事はやり直しになると思え
┗どんなに頑張って100点の物を作っても振り返ってみれば70点や80点のものに見えてしまい、修正を加えることになる
→質が低くて怒られることより、「時間を守れない人」だと評価されることを恐れるべき
・自分の中で「絶対にやらなければいけない仕事」を再定義せよ
┗自分の仕事をやり遂げるために、今一度、自分の仕事を見なそう
(例:10時集合という約束であれば、「10時に駅に着く」のではなく「10時に集合場所にいる」ことが仕事である)
・ロケットスタート術の3つの手順
①まずはどのくらいかかるのかやってみるために、スケジュールの割り出しに2日使い、仕事にとりかかる
┗「締め切りは絶対守るもの」を前提に仕事に取り組み2日で難易度を測る
②最初の2日をロケットスタート期間として、ほぼ完成(7、8割)まで持っていく
→考えてから手を動かすのではなく、考えながら手を動かす
(※8割方完成しないor初期段階でミスが見つかる分にはリカバリーがいくらでも効く)
③万が一、「ほぼ完成」まで持っていけなかったら、「危機的な状況」と判断し、スケジュールの見直しを交渉する
┗ 「全力で仕事に向き合う」のではなく、「仕事の完成度を高める」ことを意識する
(※最初の2日で完成しないなら「まだ8割以上時間がある」と考えるのではなく、「危機感」を感じるべし)
→最初の2日で完成した試作品は残りの8割の時間でゆっくりと完成度を高めていけば良い
NA⇒
・ゼミノートなどの「やらなければいけないこと」や車の譲渡手続きなど「めんどくさいこと」を前倒しで終わらせる
・ゼミノート・プログラミングは分からなくても、とりあえず完成させて提出し、FBを早めにもらい、100%に近づける
・前倒しで終わらせて、できたスラック(余裕)で好きなことに時間を費やす
・約束の時間の前に期限を用意して、必ずその期限に間に合わせる
(例:10時に駅集合なら、9:30に本屋で本を読んでおく)
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新幹線の移動時にKindleで読んだ。ビル・ゲイツから直接薫陶を受けた、と表現すれば少し言い過ぎかもしれないが共に仕事を経験したマイクロソフト時代のエピソードはどれも面白かった。徹底した合理化のためにビル・ゲイツは社員から直接説明は聞かず、情報を整理しわかりやすくビル・ゲイツに伝える専門の社員を雇っているというのは特に驚いた。その他にも著者がこれまでの仕事人生の中で得た学びが沢山。ざっと挙げてみるだけでも、「ラストスパートこそ諸悪の根源」、「まずプロトタイプを作ってみる」、パーティー会場に花を用意するエピソードにあった「自分の中で任務を再定義する」等々。得られるものが本当に多い1冊だった。おすすめ!
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ゲーテ 知ることだけでは十分ではない、それを使わないといけない。やる気だけでは十分でない、実行しないといけない
兵は拙速を尊ぶ 拙い戦法でも素早く進軍したほうがいい。 転じて、仕事は最初のうちに迅速に終わらせると良い
デカルト 困難は分割せよ
心理学では、決断や意思決定をする際に減少する気力のようなものを認知資源という
同じ服を着る。日常のささいな決断の数を減らそうとしている 大きな決断をするときに脳が疲れないよう、無駄な決断をしないようにしている
ビル・ゲイツに何か説明する時、直接せず、専門の職員にする。その職員がゲイツにわかりやすく説明する
ビル・ゲイツが参加するプレゼン会議 資料は前もって送る。発表者が発表する時間はない。質問を受けるだけ。究極の効率化
最速で一旦形にしてしまってから、余った時間でゆっくりと100点を目指して改良を続けるのが正しいやりかた
やりたいことをやるためには、やりたくないことを速攻で終わらせるしかない
百聞は一見にしかずで、言葉で説明するのが難しい時は形にして見せてしまうのが一番いい
考えてから手を動かすのではなく、手を動かしてから考えてください。崖から飛び降りながら飛行機を組み長けてるのです。
最初の2日で仕事の8割を終わらせる。
あなたの仕事はメールを素早く返信するのではなく、仕事を終らせることである
ラストスパートこそ諸悪の根源です。
人がある習慣を身につけるには、平均で同じ行動を65日続ける必要がある
あなたの役割は規則を守ることでなく、仕事をおわらせることです
code review by janitor Joe.
相手が仕事を終わらせないことと、あなたが仕事を進められないことは、厳密に考えると別の問題です
なにか実戦のために知識が必要な場合、知識はやりながら覚えるべきだ
あなたのやるべきことは英語を勉強することではありません。英語をつかって何かをすることです
仕事は頼まれなくても自分から喜んで残業するほど楽しい仕事かどうかで選ぶべき
アランケイ 未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ
こんなことを実現したい、という思いで人が集まると、そこに向かって走り続けられる
自分が幸せになれる行動をしないと、人は幸せになれない
人生を返るには覚悟が必要
著者プロフィール
中島聡の作品





