たとえる技術

著者 :
  • 文響社
3.28
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本棚登録 : 332
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905073420

作品紹介・あらすじ

芥川賞作家・ピース又吉直樹や、直木賞作家・西加奈子らとの共著でも知られる文筆家、せきしろ。
エッセイが東海大の入試に使われるなど、確かな文章力に定評があり、また数々の芸人にコント脚本を提供するなど、圧倒的なユーモアを生み出すせきしろの、表現力の秘密は「たとえ」にあった――。



「オダギリジョーが本名と知ったときのように驚いた」
「『この犬、他の人になつくこと滅多にないのよ』と言われたときのように嬉しい」
「雨天中止を知らなかったような孤独」

感想・レビュー・書評

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  • たとえる、ということだけで1冊の本を書けるとは!
    自由律俳句できらりと光っていた著者のセンスが本書でも炸裂しています。
    スケールもニュアンスも自由自在。
    イメージのギャップに爆笑を誘われたり、詩的な情景にノスタルジーを感じたり。
    「AのようにB」という1つのパターンだけなのに、発想や着眼点を変えるだけでバリエーションはいくらでも広がっていくのです。

    何気ない会話の中で「おっ」と思う比喩を使っている人につい惹かれてしまう私には、なんともおいしい1冊でした。
    「優しさ」を「ランチパックを取り出すときのように」なんて例えられたら、一瞬で恋に落ちてしまいそうだ…。

  • ○○のように、と「たとえ」るだけで、“水で戻した乾燥ワカメのように”文章が拡がります。

    例えば
    「シャア専用のような赤いもみじ」
    「メロスはナマハゲのように激怒した」
    …「悪い子はいねがぁ」と入ってくるメロスにおびえて泣き出す邪知暴虐の王
    「メロスはこち亀の大原部長のように激怒した」
    …ラストのコマで「邪知暴虐の王はどこだ!」と乗り込んでくるメロス

    「たとえ」を使えば会話も広がり、互いの感情を共有することも容易になる。
    また、「たとえ」を考えることは連想を続けることで時間つぶしにもなるし、想像力の訓練にもなる。

    細かい技術論というよりも、エッセイ的にスラスラ読める、楽しい一冊。

  • 例えることは、表現の幅が広がっていい事だと思うのだが、ここの中にある表現はただ言葉を長くしたかっただけではないかと思うほど、無駄な表現の様に感じた。要は人それぞれということか。

  • 最初は「つまんねーな」と思いつつ読んでいたけど、読み続けるにしたがってドンドンおもしろさが増していく本でした。
    実用性に関しては難しい面もありますが、参考になる部分も多くありました。

  • 物事を伝える一つの手段として、たとえ、を推している本。とりあえず書いてある例の最後が全てウケ狙い?なのか、個人的なツボにクリーンヒットなのか、電車内でクスクス笑ってしまう…

    いろんな視点でものを見るきっかけとして、べつのたとえを考える、のはいいかも。
    ただ、全体的にやや突拍子も無い感じの例が多くて個人的にはあんまり…

  • 2018.2/10

    忘れかけていた気持ちをとりもどす
    簡単な言葉選びの中に生活の視点があって、それはその人それぞれのものだから個性が出ちゃうなと思う

  • 異常に例えるのがうまい人がいる。彼が例えると周囲に日が指したように明るくなる。そんな彼の思考回路はどうなっているんだろうと思い、参考になればと読んでみた。例えの技術は確かに学べるがそれ以上にその例えに入る前段の文章が志賀直哉のようにおもしろい。と、色々と例えたみたくなる本だった。

  • 「○○のような~」をどう例えるか?をまとめた、自由俳句のせきしろさんならではの感性が光る1冊。
    いやいやかえってわかりにくいってーと突っ込みたくなるのも多いのだけど(「小さい」をたとえるのに「大きな耳がかわいらしいフェネックギツネのように小さい」とか)、、「図書カードに書かれている卒業生の名前のように知らない」とか物語が浮かびそうなぐっとくる表現もあり、楽しめました。

  • 面白かった。
    いろんなことをたとえてみよう。

    直喩法最強。

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プロフィール

1970年北海道生まれ。
主な著書に、映像化された『去年ルノアールで』や、『不戦勝』(共にマガジンハウス)『逡巡』(新潮社)『海辺の週刊大衆』(双葉社)などがある。
また、又吉直樹氏との共著『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』(幻冬舎)、西加奈子氏との共著『ダイオウイカは知らないでしょう』(マガジンハウス)では、それぞれ自由律俳句と短歌に挑んでいる。

「2016年 『たとえる技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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