傷つきやすい人のための 図太くなれる禅思考

著者 :
  • 文響社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905073888

作品紹介・あらすじ

”誤解を怖れずにいいましょう。
じつは禅僧はみな「図太い」のです。”

ニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出された禅僧、枡野俊明。
大学教授、庭園デザイナーとしても活躍し、ベストセラーも多数の著者が初めて教える。
禅僧の秘密、その「図太さ」の極意。

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感想・レビュー・書評

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  • 「図太い人」とは、人間関係でもいい意味で「鈍感」(我儘)になれ、と言う。「図太く生きる」は人間本来の生き方を捉えた思考であり行動だ。苦手な仕事も「縁」だと思いプラス思考に展開し、失敗もあればそれを認め、「正しい反省」のもとに新たに挑戦する(行動)ことだ、という。 さらに人間関係では大きな「堪忍袋」を持ち、他人には「感謝」の気持ちを忘れず、老いても余計な我・欲を出さず「ただの人」で生きることが吉となる、と言うことだ。

  • 繊細だったり共感力が強かったり優しかったり。

    そういう人は、他人の気持ちや考えに影響され、生きづらさを感じるのではないかと思います。

    本書でいう「図太い」とは人のことをおかまいなしに我儘を押し通すとか、人の気持ちをないがしろにするという意味ではありません。

    むしろ繊細さや共感力や優しさを損なわず、人に影響されないある種の逞しさのような気がしました。

    友人にすすめたところ、気持ちが楽になった!と言っていました。

    友人は自分より他人の気持ちを優先する優しい人です。でもそのためか、最近は人間関係に疲れていました。

    私自身はよくいえば繊細、神経が細かく心配性な気質のため、本書を読みました。

    語り口が優しく、分かりやすい文章のためすっと心に入ってきて何度もうなずきながらあっという間に読了。

    何度も読み返したい本です。

  • ■先読みしないことが、人付き合いを円滑にする…出たこと勝負だ!くらいの図太いスタンスでいい。

    ■落ち込んだときは、まず掃除をする。落ち込んだときは身体を動かす…!一所懸命に身体を動かすと、余計なことを考えなくなる。

  • 「一事が万事」

    「考えてみれば、そもそも人間関係を結んでいる相手に対して、はっきりした悪意をもって接することは、ふつうないはずです。 」

  • もっと幸せに生きるためのヒントを得たくて読んだ。

    この本で言っていることは「自己肯定感、持っていますか?」で書かれていることとかなりオーバーラップしているのではないだろうか?

    鎌倉時代からの教えが、最新の医学の研究から導かれている考え方を先取りしているのがすごい。禅のルーツである仏教そのものが言っているとすれば、紀元前からだ。

    煩悩を捨てよという仏教は、資本主義の中で活動する会社生活の中では相容れないことが多いと思って来たが、この本を読むと十分に共存できるように思える。そういえば京セラの稲盛さんは仏教の教えを会社経営に活かしているし、その本は坊さんの説法のような印象だった。

  • 自分と向き合い、軸を作っていきたい。

  • あくまで一つの思想法であり、合う合わないがあるが、それすら図太く考え、生きることの一つでもある様に感じる。

    禅の教えに基づき、俗世や他の見聞から逸脱し、自分本意の思想を行う方法が記述されている。

    一般的な啓発本に見られる様に、当たり前のことが多々記載されているのだが、禅の教えに基づき説明がされており、その当たり前に説得力のある内容であった。

    他人の目を気にしたり、自分の中の完璧を追い求め、失敗し、自分を責めてしまう様な方々に、そんな自分を許せる様になるために、読んでほしい一冊。


  • ・「柔軟心」で凝り固まった心の力を抜く
    ・自我の強さは心の脆さ 1つ剥がせば、1つしなかやになる
    ・求めすぎなければ腹を据えていられる
    ・孤独とは自由 自分を見つめ直すと図太くなれる
    ・人に合わせるのではなく、違った自分を伝える図太さを
    ・1番の仕返しは堂々と生きること
    ・自分の不得意なことこそ早くさらけ出す(10月からの私たちにおいても同じ)
    ・「〜しすぎない」ためにはとにかく躊躇わず「やる」しかない
    ・究極の図太さとは、「ただの人」として生きること
    →周りの人と比べてどうか?ではなく、自分の信条を貫いて生きる。



    すんなり早く読めた。たしかに、と、基本に立ち返ることができる本だった。

  • 考えすぎたり、自己肯定感が低い自分のために、目に入ったので手に取る。
    →悟りすぎている部分もありつつ、基本的には自分を救ってくれる考え方のオンパレード。また読み直したい。

    比べる心p20
    外に目を向ける必要がなくなったぶん、自分の内面に目を向けることができる。
    自分を見つめる時間が増える。
     
    諸法無我p54
    自我の強さは心のもろさ。
    心にはりついた自我を一枚一枚はがしていく
    いつからでも心は変えられる。
    禅は行動。
    まずは他人を認めること、他人の話を聞くことから始める。

    自分にも他人にも完璧を求めないp56
    「牡丹を植えたのは楽しむためであって(折ったことを)おこるためえはない」
    求めすぎなければ腹を据えていられる

    七走一坐p66
    止まって見つめ直してみなければ自分がどんな走り方をしていたのか、どこに向かって走っているのか見えない
    一度止まると書いて正しいという字になる
    止まって見直せば来た道が正しかったかがわかる

    落ち込んだときはまずは掃除をするp92
    一掃除 二信心
    空間も心も綺麗にする、動いていると無心になる
    →オフィスでもPCの掃除とかでもいいからやってみよう
    →自分にとってはただただ歩く、っていうのもこれに近い。

    嫌なことは翌日まで引きずらないp96
    「嫌だ」とかんじた思いをその場に置いてくること、その場で断ち切ってしまうこと

    損に思えようがその仕事が自分にまわってきたのは縁。縁をいかしきる。p98
    仕事に面白いもつまらないもない。誠意をつくしたらそこからなにかうまれる。おおらかに。
    →誠意をつくしてもそれなりならこちらもそれなりだなとは思うけど。。
    だからといって適当にするのもちがう、くらいでここは捉えた。

    p112
    使える腹案をつくるためには話し合いの段階で相手の話をよくきくこと
    その腹案をもって図太く交渉する
    話をきくときには”はからい”を追い出す

    怒りをかくp143
    心で思っている間は怒りの出口が塞がれている
    書くという作業はその出口を開くこと
    たいしたことじゃないな、ま、いっか、というところにおちつく

    p150露堂々
    人付き合いが苦手
    ものはよくなくすし、方向音痴
    時間感覚はあまくみつもるし、自己主張がつよかったりする

    最寄りのか札や自宅の玄関を結界に見立てるp172
    その結界を超えたら人間関係や仕事など心を煩わせることは考えない

    「ガンとは仲良くやっておる」p177

    肩書きや地位から離れたただの人としてどういきるかp194
    ああいい人生だったなあ、やることはやりきった、と思えるかどうか
    (しごとはいいけどプライベートは、とか思い残すならサンカク)

    反省はピンポイントp152
    うまくいかなかったとしえも、ひとつかふたつ対応を誤っただけのことが多い
    そこだけを反省
    やみくもな反省ではなく、検証する


    p144自分を実力以上にみせようとしない
    受けた仕事10をひとりで背負い込まない
    できないことはできない
    苦手なところは上司にたよるもよし
    →客観性がなくなるとおもって今度の企画はチームのランチでブレスト大会させてもらった。


    p118合わせることの代償は大きい
    あるがままを認めれば好きも嫌いもない
    認めれば距離の取り方もわかる
    嫌だ、合わないと思うのは自分の方に「こうであってほしい」という思惑があるから
    →顧客に対してもパートナーに対してもそうだと思う。

    p36案ずるより産むが易し
    失敗したっていい。とにかくやるしかないという開き直しもあり。
    やってみないと失敗するかどうかわからない。わからないことは放っておく。

  • ここ数年、人の話に乗っかり、結局うまくいかず、人に振り回されて時間を浪費してしまってるなと感じてる。
    結局、基本的なことをちゃんとやることが大切。
    無神経でも図々しくもない、たくましく、おおらかな、真の「図太さ」を身に付けられるようにしていこう。

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著者プロフィール

枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年『ニューズウィーク』日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。近年は講演活動や執筆も積極的に行い、ベストセラー・ロングセラー多数。

「2023年 『仏にゃんのふわもこやさしい仏教の教え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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