IPOビジネスの本質

著者 : 谷間真

• リスナーズ株式会社 (2016年9月30日発売)

感想・レビュー・書評

[bobymさんの感想 · 2018年8月19日]

著者の複数のIPO経験に基づく実践的な内容であり、納得感の高い記載が多い。
・IPOの本質は企業のマーケティング。そのプロジェクト責任者には、営業センスのある人間がつくべき
・主幹事証券会社の公開引受部がマーケティングセンスを有しているとは限らない
・証券会社からの提案、バリュエーションについてどこまですり合わせてきたものかをよく理解して話を聞く
・顧問税理士が会計知識を十分有していない場合は、税務上の処理と会計上の処理の差異等に関して簡易なレビューを行ってもらえる相手を確保
・大手監査法人は、担当者と審査部門との間に見解の相違が出てくる可能性に留意
・引受審査を開始する直前のできる限り遅いタイミングで年度予算を見直すこと
・IPOの際にはネット証券をシ団に入れて個人投資家への認知を図ったほうがよい
・IPO時はディスカウントが大きいので、調達額は少なくすべき

[HiRFさんの感想 · 2018年5月7日]

手続きについて説明した本は数あれど、IPOを成功させるという視点でかかれた本は大変希少。IPOは企業のマーケティングなのだから、まずは魅力的な商品にしなければならないというのはしっくりきた。各プレイヤーとの付き合い方、選び方まで説明してって、大変役に立ちそうに感じた 。

[bamboohouseさんの感想 · 2016年10月23日]

IPOの生々しい現状が記載されていて面白かった。単なる暴露本に留まらない示唆に富んだ内容。