ゆるゆる人生のみつけかた

  • 言視舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905369783

作品紹介・あらすじ

超脱力・超中国・超戦争・超貧乏・超老人を学ぶ
金子光晴~第二次大戦以前から1970年代まで、波瀾の人生を生きた大詩人。スキャンダラスな夫人との関係、中国・東南アジア、ヨーロッパへ足掛け5年に及ぶ極貧の放浪旅行、戦争に対する絶妙な態度、晩年「エロ爺さん」ともてはやされ老人になってからの活躍――。
現在の日本が直面する危機には、金子光晴のゆるい生き方が有効である。
★(金子光晴の)人生がおもしろいのだから、その人生を語る物語がおもしろくないはずがない。いや、人生を語る物語が人生よりおもしろくなってしまった。/さらに愉快なのは、そんな艱難辛苦を体験した詩人であるのに、その生涯を見わたしてみると、すこしも苦労した様子がみられないことである。/悠々と、飄々と、ゆるゆると、人生をわたっている。/そんな人――金子光晴の足跡をたどる旅行を、詩人の野村喜和夫と私(鈴村和成)は、何度かこころみている。……本文より

感想・レビュー・書評

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  • 秘密保護法、安保法制、平和憲法改正… 繰り返す歴史の中でまた道を誤りかけているこの時代だからこそ金子翁の生き方が云々かんぬんと言う企画もの。
    だがなちょっと待て、そうやって型にはめ込んで商業ベースに乗せてしまうことこそその趣旨に反してはいないか?
    そうこの人の狂骨の詩人たる魅力はナショナリズムやダダイズムをはじめとするあらゆるイズムを鼻で笑って一蹴してしまう自由奔放さにあるのだから。
    理屈じゃなく去年の流行り歌のようにありのままに感じれば良い、それが翁への礼儀だ

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著者プロフィール

評論家、詩人。ランボー、村上春樹論等で活躍。2009年『ランボーとアフリカの8枚の写真』など一連の紀行により藤村記念歴程賞受賞。
『ゆるゆる人生の歩き方 金子光晴の名言から』(言視舎) 『テロの文学史』(太田出版)ほか著書多数。

「2020年 『笑う桐野夏生 悪を書く作家群』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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