知的唯仏論

  • サンガ
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本棚登録 : 198
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905425090

感想・レビュー・書評

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  • 宮崎哲弥と呉智英による仏教に関する対談録。対談録なので読み
    やすいし(事実半日で読み終えてしまった(笑))、マンガなどが
    入り口になっているので簡単な内容かと思えばさにあらず、
    きわめて高度な仏教論が交わされているという印象。
    宮崎が自説を披露し呉がその所々で質問をしたり突っ込んだりと
    いう形なので宮崎の信条や仏教観が主に披露されているといえるか。

    私にとっては新しい要素は見つけられず、様々なことを再確認した
    本と言えるだろう。宮崎による現代日本の仏教界への警鐘、まさに
    その通り。これに応えられる僧侶が今の日本にはたして何人居るの
    だろうか。

  • 興味深い対談。仏教論
    仏教は前提・神話が極めて少ない。
    でも、これは民族としての経験の差かな。

  • 仏教者は、社会貢献を目標にしてはならない。

  •  呉智英は、評論家として宮崎哲弥の師匠筋にあたる。師弟対談集である。
     2人は1999年にも、『放談の王道』という対談集を編んでいる。これは非常に充実した素晴らしい対談集で、私はいまでもたまに引っ張り出してきて拾い読みする。
     
     『放談の王道』が広範なテーマを扱っていたのに対し、本書はずばり仏教がテーマだ。
     呉が好著『つぎはぎ仏教入門』(2011年)を上梓したことが、本書のきっかけになったのだろう。「まえがき」に言うとおり、「仏教の外部にいて、しかも仏教を高く評価する非信者」(呉)と、「仏教の内部にいながら特定の宗派・教団に属していない仏教徒」(宮崎)の対談なのだ。
     この組み合わせならではの、他に類を見ない独創的な仏教対談になっている。

     呉の専門分野であるマンガ(手塚治虫の『ブッダ』を筆頭とした宗教マンガ)の話から始まる前半は、たいへん読みやすい。後半はやや難解になるが、それでも、重要な問題提起と卓見が随所にあり、最後まで面白く読める。

     ただ、仏教については宮崎のほうが圧倒的にくわしいため、後半は宮崎の独演に呉が短く感想を述べるだけの箇所が多い。丁々発止の応酬が心地よかった『放談の王道』に比べ、本書には“言葉のラリー”の醍醐味が乏しいのだ。
     それでも、質の高い対談集には違いない。『つぎはぎ仏教入門』の内容を一段掘り下げた仏教入門としても読める。

  • 仏教は難しい。ということだけは分かった。といっても過言じゃない。自分が無知であることを思い知れたことは有意義であったかも知れない。「勉強」や「知」や「学問」に携わる人の圧倒的な知識量にただただ圧倒されるのみである。謙虚に学ぶ、いきらない様にしようと思います。

  • 内容が難しい・・のもあるが、言及している人物や事柄を知らない事が多く、個人的には面白かったとは言いにくい。
    しかし、理解するために再読したいし、別に読みたい本も新たに出来た。まずたかもちげん氏の「祝福王」。マンガである。(笑)
    日本の仏教というのは釈迦の時代の原始仏教とはかなり違ったものになっている事を再認識した。
    仏教界の歴史に興味があるわけではないので別にいいけれど。

  • テレビでもおなじみの宮崎哲弥さんの佛教解説本です。呉智英さんとの共著で、難解な言葉もちょくちょく登場します。宮崎さんが勧めるように、手塚治虫さんの”ブッダ”を読むほうが分かりやすいかもしれません。

  • 私はこの本を読んでいる時点で仏教に関する知識は殆どありません。
    ですので、専門的な用語や難解な言葉が散見されるこの本は最後まで読めないかな•••と思っていたのですが、全くそんな事はありませんでした。

    全てにおいて完全に理解できているかと言えばそうではないんですが、大体こういう風な事を言ってるのかな?と感じつつ、また調べつつ、飽きることなく最後まで読む事ができました。

  • 無我説と非我説などは普通の人が読む仏教書には出てこない。仏教学者が読むような本を宮崎が読んでいて、それを分かりやすく説明してくれるのがありがたい。

  • 対談している両者ともファン。こりゃ買わねば、こりゃ読まねば、だ。
    ただ呉さんの質問に宮崎さんが答えると言って進み方だったもので、いつもの呉さんの舌鋒鋭い批評に触れられなかったのがちょっと不満。
    とは言え、話題は仏教にとどまらず大きく広がり、半端じゃなくためになるし、目から鱗が何枚も落ちる。

    あとがきによれば、宮崎さんが今度仏教本の書き下ろしをするとか。宮崎ファンかつ仏教ファンとしては、買わねば、読まねば、だ。

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著者プロフィール

1962年、福岡県生まれ。相愛大学客員教授。慶応義塾大学文学部社会学科卒業。専門は仏教思想・政治哲学。サブカルチャーにも詳しい。近著に、『仏教論争―-「縁起」から本質を問う』(ちくま新書)、『ごまかさない仏教―-仏・法・僧から問い直す』(新潮選書、佐々木閑氏との共著)、『知的唯仏論―-マンガから知の最前線まで─ブッダの思想を現代に問う─』(新潮文庫、呉智英氏との共著)、『さみしさサヨナラ会議』(角川文庫、小池龍之介氏との共著)、『宮崎哲弥 仏教教理問答』(サンガ文庫、白川密成・釈撤宗・勝本華蓮・南直哉・林田康順の各氏との共著)、『日本のもと 憲法』(監修、講談社)など多数。

「2020年 『いまこそ「小松左京」を読み直す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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