禅マインド ビギナーズ・マインド (サンガ新書) (サンガ新書 55)
- サンガ (2012年6月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905425168
感想・レビュー・書評
-
スティーブ・ジョブズが読んだという、禅のバイブル『zen mind beginner's mind』の新訳版です。
1970年に米国で出版以来、世界中で読まれている禅の入門書です。
平易な語り口の中にも、禅の考え方が明確に示されます。
ビギナーズ・マインド、つまり「初心」こそが大切だということが、本当によく分かります。
私たちがなにかをいうときには、そこに主観的な意図や状況がつねに入り込みます。そのため、完璧な言葉というものはありません。どのような発言にも、つねに歪曲というものが、存在しています。 ー 175ページ
普通、私たちが、誰かの発言を聞くとき、それを自分の反響のようにして、聞いてしまいます。実際は、自分自身の意見を聞いているのです。もし、その人のいうことが自分の意見にあっていれば、賛成し、あわなければ、賛成しないか、あるいは、そもそも本当に聞いていないかもしれません。誰かの話を聞くときの危険は、そこにあります。 ー 177ページ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本人は、仏教がわりと近くにあるがゆえに、よく知ろうともせずに遠ざける節があるけれど、在り方としての仏教は、海を越えたんだなあ。私は、マインドフルネス研修からの逆輸入で、人生においていまようやく仏教に触れた。
いまここの呼吸に集中すること。
物事を二元的に捉えないこと。
#再読候補 #禅マインド #ビギナーズマインド #読書記録 -
少し読みにくいなと思うところはあったけど一文一文丁寧に読んでみた。『初心者の心には多くの可能性がある。しかし専門家と言われるひとのこころにそれはほとんどありません』この本に書かれてあることすべてがこの最初の一言に繋がってくる。なにかを得ようとすると必ず心は彷徨う。しかし努力なしに心の静寂を得ることはできない。全ての努力が消え去るまで努力が必要だ。長い道のりのように感じてしまうがそれは先にある結果を見ているということ。今ここに真剣に取り組む。よっしゃー!と先走る心を今一度、静かに見つめ直すことを感じた。
-
本を読んだだけでは禅は分からない、ということが分かって良かった。
読んだ当時、仏教とか禅の本を何冊か読んだのだが、その中でも特に印象に残っている。 -
非常にわかりやくすく禅の真髄が描かれている。
これは読み返したい本。 -
書いてあることの半分以上理解できないけど不思議な安心感を与えてくれる。心を穏やかにしてくれる本。
-
【実践して理解する本】
本を読むだけでは理解できない。座禅を組む。結跏趺坐で組む。これによって真実がわかってくるだろう。
ただ何も思考せず、ありのままを受け止める。無とは虚無ではなく、何がある。特定の形を取ろうとしている。規則、理論、真実がある。その点については、こうすることで、冷静に世の中の動きが見れるようになるな、と感じた。
「宇宙と一つだった」のくだりは、ビックバンを思い浮かべながら読んだ。死をも矮小化するために必要なプロセスなのかもしれない。 -
禅については、読み終わった今でも、わかったようなわからないような、仙人が食べる霞のような、そんな理解。
ただ、禅宗、曹洞宗の仏教を押しつけない在り方は良いなと思った。
菩提寺が曹洞宗だったことを最近知り、それもまた親近感を抱く切っ掛けだった。 -
座禅始めましたね、この本を読んで。
-
まずすわろう