パリス ジャポネピアニスト、パリを彷徨く

著者 :
  • 駒草出版
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本棚登録 : 22
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905447948

作品紹介・あらすじ

菊地成孔氏絶賛!
南博の最新作は<銀座編><アメリカ編>に続く<パリ編>。
「ミナミ節」全開の痛快『自伝』小説。

小学館から発売され話題となった、「ジャズ・ピアニスト・エレジー2部作」の続編ともいえる『自伝』小説。
さまざまな偏見や言葉の壁と格闘しながらも、ジャズピアニストとして成長していく青年の姿を、臨場感溢れる文章で描く。スリルとサスペンスに満ちた、「ミナミ節」全開の痛快『自伝』小説。

感想・レビュー・書評

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  • 著者南博はジャズ・ピアニスト。とにかく面白い小説。バークリー留学中に仲間と赴いたスイスツアーのついでに,芸術の都への憧れ止みがたく,言葉もわからぬまま単身パリに乗り込む。音大の友人の伝手を頼りクラシック・ピアニストの女性とシェアハウスし(とは言え,実質は彼女の家政婦),ジャズクラブを見つけピアノを弾く。パリのジャズ・シーンは音大で学べるものとはまた格別。同居人とは男女の仲になり,演奏のギャラをめぐるトラブルに巻き込まれ,マフィアに追われる南博。あっ,一応小説ですが,本の帯には菊地成孔氏が「これは小説ではない。」という言葉を寄せています。どこまでが実話なのかわかりませんが,とにかく,本物のサスペンス小説以上に面白いです。そして,ジャズの世界の香りもふんだんに味わえる。

  • 著者の自伝的内容のヨーロッパ編ですが、
    読み手である自分が、ヨーロッパに行ったことがない
    (というより、海外自体昔新婚旅行で
    シドニーに一度行ったきり)ので、
    場の空気感みたいなものまで想像するのが、
    なかなか難しかったです。

    1作目の「白鍵と黒鍵の間に」では、
    バブル期の銀座がメインの舞台で、
    キラキラと輝くネオンの街並みや、
    登場人物の口調までイメージでき、
    グイグイと引き込まれてしまったので、
    まあ同じ著者で、単純比較など
    出来るわけがないと分かりつつも…。




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著者プロフィール

ジャズ・ピアニスト、作曲家、エッセイスト
1960年東京生まれ。1986年東京音楽大学器楽科打楽器専攻卒業。
ピアノを宅孝二、クリスチャン・ジェイコブ、スティーヴ・キューンに師事。1988年バークリー音楽大学から奨学金を得て渡米。ボストンを拠点に活動する。1991年バークリー音楽大学パフォーマンス課程修了。1990年代からはスイス、フランス、ドイツ、デンマークなどに活動の範囲を拡げ、ヨーロッパのミュージシャンと交流、ツアーを敢行。国内では自己のグループ「GO THERE」をメインに活動、綾戸智恵、菊地成孔、ジム・ブラック、クリス・スピード、与世山澄子との共演でも知られる。
文筆にも定評があり、著書に『白鍵と黒鍵の間に──ジャズピアニスト・エレジー 銀座編』(小学館文庫)、『鍵盤上のU.S.A.──ジャズピアニスト・エレジー アメリカ編』(小学館)、『マイ・フーリッシュ・ハート』(扶桑社)、『パリス──ジャポネピアニスト、パリを彷徨く』(駒草出版)がある。

「2021年 『音楽の黙示録 クラシックとジャズの対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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