かもめ: 四幕の喜劇 (ロシア名作ライブラリー 4)

  • 群像社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (147ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905821243

作品紹介・あらすじ

有名な女優の子でありながら古い芸術を革新する作家になることをめざして日々思い悩む青年コースチャ、女優になることを夢見て人気作家に思いを寄せる田舎の娘ニーナ。二人の若者のすれちがう愛は時代の変わり目で自信をなくす大人社会に小骨のようにつきささる。そして静かすぎる生活を見つめてきた美しい湖のほとりで、猟銃の音がふたたびみたびと鳴り響く…チェーホフ戯曲の頂点に立つ名作を、声に出して分かる日本語に仕上げた新訳。

感想・レビュー・書評

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  • なぜこれが喜劇なんだろう、笑えるところがないのだけれど。喜劇と悲劇は紙一重という皮肉だろうか。そのほかにも謎が多い戯曲である。その分、余白が多いというか、演出や演技で大きく印象を変えられる作品だと考える。それで多くの劇団に演じられているのだろう。子の訳と神西清の訳を読み比べ、翻訳によっても違うことに気がついた。

  • 演じている姿、風景が目に浮かぶようだった。

  • 柴萩さんの薦めにて。
    衝撃。

  • 読みやすい版

  • 作家志望の青年コンスタンチン(コースチャ)の恋と芸術と苦悩を描いた作品。
    物語の途中まで、「かもめ」はニーナだと思っていました。
    本当は、ニーナではなくコースチャが「かもめ」だったのですね。
    短い作品ですが、劇中、ニーナの台詞を「私は、かもめ」にするか「私は、あの(コースチャに殺された)かもめ」と訳すかで解釈が分かれたり、最後にコースチャにも「私は(僕は)、かもめ」と言わせたり、様々な感じ方・捉え方ができるのも面白いなと思いました。

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