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- Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905821427
感想・レビュー・書評
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A&Bストルガツキィ兄弟の著作の中で、これは兄がほとんどの部分を書いたものじゃなかっただろうか。ソビエト社会主義体制を思わせるとある町に住む人々の物語。痛烈な社会主義体制への批判がこめられているが、社会主義そのものへの期待は捨て去られていない(そういう意味で、ハイナー・ミュラーにも共通する部分があるような気がする)。他のSF作品にはイデオロギーに関するものはあまりなかったような気がする。
この作品については、確か「青の本」と言う名前をつけていて、原稿を奪われて焼却されてしまうんじゃないかという恐怖を感じていた、というエピソードがあった気がする……その恐怖こそ、社会主義体制下の人間の抑圧されていた恐怖を物語っているように思う。
自死してしまう日本人の青年のことがすごくよく印象に残っている。彼が死んだ理由はまったく説明されていないのだけれど、それが、また恐ろしくよくわかるからだ。 -
注)「モスクワ妄想倶楽部」読了後をオススメします。
ストルガツキー作品の中では最も好きな作品です。
ただし、娯楽のつもりで読むと失敗します。
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