チョウの斑紋多様性と進化: 統合的アプローチ

  • 海游舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905930594

作品紹介・あらすじ

シロオビアゲハ,ドクチョウの翅パターンに関する遺伝的研究から,適応について何がわかるか。目玉模様の数と位置はどう決まるか。斑紋多様性解明の鍵となる諸分野(遺伝子,発生,形態,進化,理論モデル)について,国内外の最新の研究成果を紹介。
● チョウの斑紋研究は,遺伝学,発生学,進化学,生態学,そして数理モデル解析などを結び付け,統合化する非常に良い例を提供する。チョウの斑紋の分子生物学,遺伝学分野での新発見が相次いでおり,本書の著者の数人はその発見者でもありNature, Nature Genetics, Science など世界の主要科学雑誌で原著論文を数多く出版している。
● チョウの斑紋研究は,今後5年以内に大いに進展すると思われる。というのも,昆虫の分子生物学における最近の技術革新 (例えば, low cost whole genome sequencing, gene knock out/down, and genome editingなど) が,それを後押しするからである。本書はチョウの斑紋の統合的研究の進展に大いに貢献するのは間違いない。
● 本書のトピックは時期を得たものである。チョウの斑紋の変異,生態学的役割,関連遺伝子の特定,突然変異体,翅の表現型の構造など,最近20~30 年間に非常に多くの研究がなされてきた。しかし,チョウの斑紋に関する包括的書籍は,H. Frederik Nijhout著“The Development and Evolution of Butterfly Wing Patterns”(Smithsonian Institution Press, 1991) 以来ほとんど出版されていない。本書は,従来の発生生物学とチョウの系統分類学の本とは異なり,最新の分子生物学的結果と数理モデル解析などを含む包括的書籍であり,いま急速に進展している新しい研究分野に貢献するユニークな本である。

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