浦島太郎の文学史―恋愛小説の発生 (五柳叢書)

著者 :
  • 五柳書院
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本棚登録 : 26
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906010363

作品紹介・あらすじ

浦島太郎の真の姿は神仙思想をもとにしたポルノグラフィーだった。

感想・レビュー・書評

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  • 私たちの知る浦島太郎の物語は明治時代に作られたものだ
    浦島子伝説は 風土記の時代から各地に伝わる 神仙思想と結びついた 説話である

    四方四季の景

  • 『村落伝承論』に続いて五柳書院の小川康彦さんに出してもらった2冊目の単著です。「朝日新聞」に書評が出たおかげもあって売れました。しばらくは五柳書院の電話が鳴りっぱなしだったと聞きました。昔話の代表と考えられている「浦島太郎」というのは、いわゆる伝承昔話ではなく、7世紀末頃に伊預部馬養という知識人が漢文で書いた神仙伝奇小説であり、日本ではじめて書かれた恋愛ポルノ小説だというのが私の主張です。帯の「浦島太郎の真の姿は神仙思想をもとにしたポルノグラフィーだった」という小川さんのキャッチコピーとエロチックな感じの高橋秀さんの表紙の絵がよかったのだと思います。装訂は『村落で伝承論』に続いて高麗隆彦さん。今も新本でお求めいただけます。現在7刷。五柳叢書15

  • 635夜

  • [ 内容 ]
    浦島太郎の真の姿は神仙思想をもとにしたポルノグラフィーだった。

    [ 目次 ]
    序章 昔話「浦島太郎」への疑問
    第1章 児童文学「浦島太郎」(国定教科書の浦島太郎;巌谷小波の浦島太郎)
    第2章 神仙小説「浦島子」(日本書紀の浦島子;丹後国風土記の浦島子;伊預部馬養と「別巻」;万葉集の浦島子)
    第3章 小説の発生(中国の神仙小説;馬養の神仙小説)
    第4章 中世小説「浦島太郎」(漢文伝からかな物語へ;お伽草子の浦島太郎;浦島太郎の自由化)
    終章 小説から昔話へ

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    [ 参考となる書評 ]

  • 文学研究ってこうするんだ、というのを学んだ初めての本。もともと、高校生のときに好きだった古典の先生が「いまこの本を読んでいてね」と紹介した本でした。この先生は、古典の授業中なのに「エクソダスが〜」とか言い出しちゃうやや危ない人でしたが、すげー好きだったのよ。この本自体は海上異界のひとつの類型たる浦島太郎の伝説を分析した作品。日本の昔話と思われている浦島太郎の物語は実際のところ、むしろ神話に近い物語で、そこには(竹取物語なんかと同じような)中国の神仙思想の影響がおおきい。ちなみに大学の四年間は浦島太郎伝説と他の水中異界・海上異界の古今東西の伝説や物語の比較とかをしていました。

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著者プロフィール

1946年三重県生まれ。立正大学教授。2003年に刊行された『口語訳古事記』(文藝春秋社 角川財団学芸賞)がベストセラーになり古典の現代語訳のブームを引き起こす。著書に『古事記を旅する』『古事記講義』(文藝春秋社)、『日本古代文学入門』(幻冬舎)など多数。

「2021年 『増補 日本古代文学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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