きんぎょのおつかい

著者 :
  • 架空社
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本棚登録 : 90
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906268610

感想・レビュー・書評

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  • 太郎さんは駿河台の菊雄さんのところへ,おつかいをやる用事があるのだが,女中の梅やが病気で行けず,さぁどうしたものかと思っていたところ,弟の二郎から名案が「兄さん,きんぎょをおつかいにやりましょう」……
    金魚がおつかいに行くという設定が何とも滑稽で面白い。
    そして,太郎の赤,二郎の白,千代のぶちの3匹がお使いに行くことになったのですが……
    彼らは列車に乗る段になって気付くのです「水を入れてください,はやく水を入れてください」「電車へ水を入れてください」「それでも水を入れてもらわないと僕達は死ぬじゃありませんか」「苦しいなあ」「ああ苦しい,水がなくっちゃあたまらない」と……思わず「それまでに気付けよ!」とつっこんでしまいました(笑
    金魚たちの他に,もう一匹名脇役が居ます,ほとんどの画面にいるので探してみよう。

  • 与謝野 晶子 (著)

  • 電車に乗っておつかいに行っちゃうのに、水がないと死んじゃうとか、急にまともなことを言い出すきんぎょたち。そこが可愛かったりするんだけどね。

  • 太郎、次郎、千代のきんぎょ、赤、白、ぶち、電車に乗っておつかい、菊雄

    水がないと生きれないので、駅長さんとかにたらいを用意してもらったり。

    与謝野晶子がこんな話を作っていたのか。


    レビュー登録は30日だけど、読んだのは29日。

  • 兄妹たちの代わりに駿河台の菊雄さんの所まで行くことになった、金魚の赤・白・ぶち。なにしろ金魚です、ちゃんと電車に乗れるのでしょうか?切符は?果たしておつかいは成功するのか――……?

    ハラハラドキドキの金魚たちのお使いの模様が、レトロなタッチで描かれている本書。和柄の中でも金魚のモチーフが大好きなので、一目惚れしてしまいました。使用されている紙も雰囲気があります。

    12人の子どものお母さんでもある与謝野晶子の童話、初めて読みました。やっぱり子どもたちのために考えたんだろうなあ。いいなあ。
    他の出版社版のものも読んでみたいと思います。

  • 古き良き時代の日本
    文は与謝野晶子。
    お母さんの部分が見えるような気がしました

  • 古き良き日本・・・
    のんびりしていていいな。

  • 子どもの渋い選択!
    電車好きな東京の男の子とかも好きそう。
    文体が良い!

  • 与謝野晶子!こののどかさは貴重だ。

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著者プロフィール

1878(明治11)年大阪府堺市生まれ。堺女学校に進み、「源氏物語」などの古典や、尾崎紅葉・幸田露伴・樋口一葉の小説を読む。1900年、後の夫・与謝野鉄幹が主宰する新詩社「明星」に短歌を発表し、翌年処女歌集『みだれ髪』を刊行、大きな反響を呼ぶ。1942(昭和17)年死去。

「2008年 『全訳 源氏物語 五 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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