落語絵本 四 じゅげむ

著者 :
  • クレヨンハウス
3.91
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本棚登録 : 1378
感想 : 126
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  • Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906379804

作品紹介・あらすじ

きっと世界一長い名前のもち主「じゅげむ」ちゃん。
めでたいものの名前を並べると、ざっと136文字。
名を呼ぶほうも、呼ばれるほうも、じれったい、とは言いっこなし。
これも、子を思う親ごころ。「じゅげむじゅげむ……」ととなえれば、みんなしあわせになれそう。

感想・レビュー・書評

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  • 恥ずかしながら、元の落語をちゃんと全部聞いたことがないのだけど、よく知らない自分が読んでも「一番の盛り上がりらしき場面で、この端折り方はいいのかな?」とちょっと引っ掛かった。
    話の運びが面白く熱中していたのが、急に解説風文章になっちゃって、なんだか拍子抜け。長~い名前を唱え続けて、高まってきた緊張感やヤキモキ感がもったいないな~、と。

    お話自体はとても好き。
    親や町の大人達が子供を大切に大切に育てているのが伝わってくる。軽い調子のドタバタ劇だけど、お話の心はしっとりとあたたかくて、これが味わいってやつなのかな。

    忠実な形で絵本にすると、それはそれで読み手泣かせなのだろう(少なくとも私は語る自信がナイ)。かといって序盤を省略するわけにいかないしね。
    落語を絵本にするって難しいんだな、プロの噺ってすごいんだな、という感想。
    とりあえず、落語で寿限無を聞いてみよう!と思ったので、入り口としては良い絵本かも。

  • 生れてきた子どもの末永い幸せを願う親心から、お寺の和尚さんの知恵をかりて名付けられたのは、<寿限無、寿限無、五劫の擦り切れ・・・やあぶらこうじのやぶこうじ・・・パイポパイポのシュ-リンガン・・・ポンポコピ-のポンポコナ-・・・>という長ったらしい名前でありました。急場になっても、その名前を律儀に繰り返すバカバカしさは、何度聞いても笑い転げる落語の定番です。 前作『はつてんじん』の金坊(きんぼう)が大きくなった「じゅげむ坊や」とのチャンバラごっこの顛末にも笑えます。

  • めでたい名前‼️

  • 3歳2ヶ月息子

    前に読んだじゅげむとは違うバージョン。
    長いし落語のじゅげむなので、最後まで聞けるかなーと思ったが、よく聞いていた。落語の語り口調が心地よく、読んでいる方も楽しい。

  • 『じゅげむじゅげむ…』いかに、この名前一つ一つに意味があるか、という説明部分は大真面目にバカバカしく。
    育って、お友達などに名を呼ばれる部分はクドくならないように緩急つけて読む、という感じか。
    奥が深い。1,2年生向け

  • 落語ならではのばかばかしいお話。大好きです。

  • じゅげむじゅげむごこうのすりきれ、かいじゃりすいぎょ、すいぎょうまつ、うんらいまつ、ふうらいまつ、くうねるところにすむところ、やあぶらこうじのやぶこうじ、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイの、ポンポコピーの、ポンポコナーの、ちょうきゅうめいのちょうすけ。
    と娘が手で目を覆いながら、狂ったように繰り返している。

  • 2y5m
    日本語のリズムがおもしろい本をたくさん読んであげたいと思ったが、ボリュームも内容もまだまだ早かった。

  • 『なまえのないねこ』に、「じゅげむ」という名のねこが登場しますが、子どもたちの反応が「?」だったので、その流れで読みました。

    2年生の読み聞かせで、2冊目にしては長すぎました。
    落語風の言い回しにも馴染みがないので、集中力きれてしまった子が多かったです。

    「じゅげむじゅげむごこうのすりきれ…」初回は、しっかりと読み、二回目以降をちょっと早口で読みました。
    二回目の場面では「ちょうすけ」のあとに「ふうーっ」という言葉までついていたこともあり、聞いていた子どもから「読むの大変そうだね…」なんて声が漏れ聞こえてきたり…(^^;

    2年生には、お話の内容がわかりにくかったかなー…と。

    後日、数人の子が「じゅげむ、おぼえたよー!」「じゅげむじゅげむごこうのすりきれ…」と唱えていました。
    お話の流れは難しくても、言葉のリズム感なんかはおもしろかったようです。よかったー!

  • 読み聞かせ時間:約7分

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著者プロフィール

1952年、新潟県上越市生まれ。1982年デビュー作『鳥の島』で第5回絵本にっぽん賞を受賞。主な作品に『森の木』『ぴかぴかぶつん』「お化け」シリーズ(いずれもBL出版)、「果物」シリーズ(文化出版局)など。1994年に発表した「落語絵本」シリーズ(クレヨンハウス)でも大きな反響を呼び、「落語絵本」の草分けとして人気を博している。その他の落語絵本に『井戸の茶わん』(ロクリン社)、『てんしき』『ごんべえだぬき』(いずれもKADOKAWA)がある。また近著の創作絵本に『ピージョのごちそう祭り』(偕成社)がある。

「2024年 『ねこのさら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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