あがりお・しんや:1961年生まれ。国際基督大学大学院修了、学術博士。専攻は「音」の歴史や中近世の芸能・芸能者を扱った西洋史、音楽史。近年は「音楽心性から読み解く国歌」や「楽器の社会史」をテーマにしており、クラヴィコード、古代水力オルガン「ヒュドラウロス」、セビリアのイシドルスの楽器などに関する論稿がある。また、「音楽史におけるルネサンス再考―作曲家と作品の「越地域性」をめぐって」(『西洋中世研究6』)に加えて、2021年にヴィンチェンツォ・ガリレイ「古代と当代の音楽についての対話」(抄訳)(『原典イタリア・ルネサンス芸術論』名古屋大学出版会)を上梓。他の著書に『音楽のヨーロッパ史』(講談社現代新書)、『楽師論序説』(国際基督教大学比較文化研究会)、『歴史としての音』(柏書房)、『吟遊詩人』(新紀元社)、監訳書にJ・マッキノン編『西洋音楽の曙』(音楽之友社)などがある。
「2021年 『vol.18 ピアノへの旅(コモンズ: スコラ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」