草の記憶

著者 :
  • 金曜日
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本棚登録 : 20
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906605255

感想・レビュー・書評

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  • 少年の日の思い出回顧録。昭和の、あの頃は楽しかったなあというなんてことない日常の羅列。

  • 昭和30年代の海と山に囲まれた小さな町を舞台とした、小学生の1年間を詰め込んだ思い出話のような物語。物語に起伏は特に無く淡々と1年が過ぎ、突然終わるような物語であるが、よみ進めていると自分たちのあの頃はどんなだったかと、どこか懐かしくなる。

  • 読みながら住んでるところは違うけど子供の頃はみんな同じだったんだな~と懐かしくなってきた。
    力道山、オルテガ、プリモカルネラ、等々プロレスラ-の名前も試合も目に浮かぶ。
    山に棲家をつくりチャンバラをしたり、遊具はなくてもなんででも遊べた。
    現代の子供たちにはない幼い純な心をもっていたようだ。 

  • 舞台は昭和30年代であろうか。小学校5年生から6年生にかけての、連作短編。死語である「わんぱく」な子どもたちの日常を描いた作品集。


    子どもが主人公であると言っても、「週刊金曜日」に連載されていたわけで、中身はむしろ大人向きである。

    全部で267ページと薄くはないボリュームなのだが、悪役が出てこない。悪役を出さずに物語を作るのは難しい。往年の「キテレツ大百科」がよくやっていたなと思うほどだ。それをこの作家はやってのけた。クセのある人物はいても悪人はいない。

    かと言って、ただ郷愁を誘うだけの小説かというとそうでもない。もちろん郷愁もあるのだが、純粋に冒険小説として読める部分があったり、バラエティに富んでいる。

    とにかくこの作者は上手い。それを再確認できただけでも、読んでよかったなと思う。

  • 一章毎に草の名前のタイトルがついていて、また、ストーリーの中にもたくさん植物や魚、動物がでてきて自然と目に浮かぶようだった。

    でも、一つ一つの章やエピソードのつながりがいまいちで、ちょっと物足りなかった。
    草の記憶というぐらいだから、記憶の断片を追ってる感じなんだろうけど…

    椎名誠はエッセイのがおもしろいかも。

  • 稚拙な語り口からの(手法ですが)唐突な時間の流れ。人生ですか・・・。長いような短いような。

  • なんてことない話だったりするけど、子供のころを思い出すような、暖かい気持ちになる話。

  • なんというのか……少年活劇というのかな? 情景も登場人物も生き生きとしていて、これはずばり椎名文学と言えのではないか。物語の中で本を読んでいるような、そんな居心地良さを感じさせてくれる一冊だ。

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著者プロフィール

椎名誠(しいな まこと)
1944年、東京生まれの作家。「本の雑誌」初代編集長で、写真家、映画監督としても活躍。『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。近著に『あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入』『あやしい探検隊 済州島乱入』『そらをみてますないてます』『国境越え』『にっぽん全国 百年食堂』『三匹のかいじゅう』『ぼくがいま、死について思うこと』『おれたちを笑え! わしらは怪しい雑魚釣り隊』『雨の匂いのする夜に』『おなかがすいたハラペコだ』など多数。
映画監督としては、映画『あひるのうたがきこえてくるよ』で第10回山路ふみ子映画文化賞受賞。映画『白い馬』で日本映画批評家大賞最優秀監督賞、95年度JRA賞馬事文化賞、フランス・ボーヴェ映画祭グランプリ受賞、ポーランド子ども映画祭特別賞をそれぞれ受賞している。

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