小林多喜二蟹工船

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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906605446

感想・レビュー・書評

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  • 青空文庫で表題作のみ読了。

    虐げられる労働者の描写が生々しくて、苦しかった。
    日本でもこんなことがあったんだ。。
    今の自分は恵まれているんだと改めて実感。
    こんな労働環境じゃ生きていけない。
    弱い、甘っちょろい考えだと思うけど、守られた環境で働けている「今」って、幸せなんだなぁ。

  • 現実にあったこととして心にぐさりと響きました。「自分たちを守れるのは自分たちしかいないんだ」•••。彼らのような経験を経た人たちがいたから、今の日本があるんだと思いました。深いです。

  • プレカリアートであるワタシにはおよそ他人事とも思えん。
    しかし、反旗を翻す気にもなれない。力もない。
    金はないが、シヤワセに暮らしている。
    が、将来に対する漠然とした不安が無いでもない。
    それは、正社員でも同じか。
    生きるのは大変だ。でも、楽しい。

  • 最近、話題となった「蟹工船」という言葉。
    俺は小説を読んで、はじめて蟹工船の悲惨さを知った。
    現在のフリーターや派遣もこんなに悲惨な状態なのだろうか。
    人を人として扱わない非道な行為は早くなくなってほしい。

    解説の1人が左翼的な発言をしていたが、「蟹工船」もそのように見られているのか。
    過激な改革は、結局敗者をうむこととなる。
    (星3つは解説も含めてのランク)

  • 遠藤周作の「沈黙」を読んだときと同じように途中までは苦しかった。こんな辛い人生ないわ、今の若者が共感するって言ってたけど比較になんないでしょ。悲惨すぎって思ったけど中盤以降甘くなっちゃった感じ。でも25歳でコレを書いたのはすごいと思う。文体も魅力的だった。

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著者プロフィール

1903年秋田県生まれ。小樽高商を卒業後、拓銀に勤務。志賀直哉に傾倒してリアリズムの手法を学び、28年『一九二八年三月一五日』を、29年『蟹工船』を発表してプロレタリア文学の旗手として注目される。1933年2月20日、特高警察に逮捕され、築地警察署内で拷問により獄中死。

「2008年 『蟹工船・党生活者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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