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- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784906605491
感想・レビュー・書評
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共同印刷の黒歴史を知っておこうとプロレタリア文学というものを初めて手に取ってみた。ドキュメンタリーでも小説でもなく目まぐるしく場面が移るので背景やコンテクストがつかめずすっと入っていけないのだが、山と山に挟まれた谷底、天皇が見ることのない日のあたらない千川どぶ周辺に生きる、インテリジェンスによる解釈を通さない人間の粗野な言葉、エネルギーが印象的だった。
P273 プロレタリア文学を読むことは、貧困のカタログの中からサイズのあう品物を探すことではない。こういう「場所としての言葉」を生き直すことである。そしてその言葉が殺された歴史を生きることである。
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