- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784906631353
作品紹介・あらすじ
みずからの神を持ち、ヒットラー、ニーチェ、ダンテと対話しつづけた14歳の中学生-。悩める魂の遍歴。
感想・レビュー・書評
-
少年Aをモデルにした、完全なる作話。
この内容は、作者の単なる解釈でしかないし、解釈というより憶測の域を超えない。だからこそ、これはフィクションと謳っているはず。
作者は「『なぜあのような事件が起きたのか』という疑問に、それなりに答えることができたと思う」と記述しているが、これを忘れてはいけない、真実ではなく、フィクションであるということ。
わたしは半分ほどで読むのをやめてしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
amazonとか観ると高い評価が多いなぁ。
端的に言うと中身は8割方著者の想像です。まぁ最初にフィクションって断ってるからいいんですが、どうも読んで勘違いしてる人も多いみたいで。「周りの人が野菜に見える」などの実際の少年Aの発言もありますが、母親や少年Aの人物イメージを固定してしまう様な台詞(実際はそんな事実は無い)をバンバン言わせ、行動させます。
一番気になったのは少年Aを多重人格者の様に描いている部分。それを軸としたもう一人の少年Aとの対立による自我形成、それがこの本のきもになってますが、そうだと言う確定した事実は無いわけで。マスコミのイメージしそうな犯人像、シリアルキラーを演出しているように思った。結局は神戸の事件を基にした完全なる小説です。ただ最後の実際の少年Aの証言を交えた所は、やはり引き込まれるものがありました。オリジナルなら凄いし、三島の金閣寺みたいにモチーフとするならいいですけど、ここまで大々的にドキュメンタリーみたいに煽っててのはどうかと。これを読んで神戸の事件をイメージするのは大きな間違いだと言うことは知っておくべきだと思います。それと14歳だから軽い罪ですむってやつ。それだけは想像で言わせてはダメだろうって。 -
作者の考える"少年A"
て感じがしました。
小説風で読みやすく、面白かったです。
ただ、微妙に自分の考えてた"少年A"像とは違うかな…?
近いと言えば近いんですが -
色んな見解があることがわかりました。
とても読みやすかったです。