貧困の現場から社会を変える (POSSE叢書)

著者 :
  • 堀之内出版
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本棚登録 : 59
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906708611

作品紹介・あらすじ

政治だけじゃない。
貧困が広がる社会を、私たち自身が変えることができる。

下流老人、貧困女子……。一億総中流社会の崩壊がより深刻な今、貧困問題はだれにとっても人ごとではありません。ではどのようにしたら、そうした問題を解決したり、未然に防いだりすることができるのでしょうか。長く貧困問題の現場に関わり、さまざまな提言や制度改革に取り組んできた著者が記す、貧困社会を変える希望の1冊。用語解説もつき、中学生くらいからでもよみやすく、わかりやすい内容です。

感想・レビュー・書評

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  • 368

  • 「もやい」を作り現代の貧困の現場に関わってきた著者のソーシャルワーク論。日本のソーシャルワーカーはソーシャルアクションを軽視する傾向を何度も述べている。貧困に陥ると容易に這い上がれない状況になっている我が国では、その認識が薄いのは、一般の人だけでなく、専門家と言われる人にも多い。現代の社会問題は制度と制度の狭間で起こっている事が多く、既存の枠組みだけで支援を行おうとすると、何も出来ない。実際はネットワークを作って解決するしかないという主張にはいたく共感。続いて権利としての生活保護については、パッシングに対しても丁寧に論破。最後に我が国の住まい政策の問題点から貧困問題を語る。締めは自立支援について、その両義性への自覚を促す。おまけに下流老人の著者の藤田孝典氏との対談までついている、分かりやすく、お徳な本であった。

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著者プロフィール

1969年広島県生まれ。NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事。著書に『鵺(ぬえ)の鳴く夜を正しく恐れるために―野宿の人びととともに歩んだ20年』(エディマン、2014年)、『生活保護から考える』(岩波新書、2013年)、『ハウジングプア』(山吹書店、2009年)など。

「2016年 『貧困の現場から社会を変える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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