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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784906790036
感想・レビュー・書評
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(2013/8/21)
衆院選に続いて参院選でも高視聴率をたたき出し、さらに株を挙げた池上彰と、
ネットメディアの申し子のような津田大介の対談集。
こんな内容だった。
[目次]
はじめに 津田大介
第一章 テレビの仕組み
<テレビにタブーはあるのか?>
第二章 新聞の仕組み
<新聞は生き残れるのか?>
メディアの仕組みを知るための五冊(池上彰編)
第三章 ネットの仕組み
<ネットは世界を変えるのか?>
メディアの仕組みを知るための五冊(津田大介編)
第四章 情報で世の中を動かす方法
<事実とは何か? 真実とは何か?>
第五章 「伝える」力の育て方
<世の中はそんなに単純ではない?>
対談を終えて 池上彰
読後感、とくになし。
新たな知識やノウハウ?を得るということはなかった。
ちょっとがっかり。
入門編なのかな。
新聞もネットもうまく利用してね、というところか。自分は新聞は読まないけど。
見たい記事の横に偶然興味深いニュースがあるから新聞に目を通す、と池上さんは言ってた。
事実を多面的に見ることで真実を探る、と津田さんがいってた。
それはそうだ。真実は誰も教えてくれない、というか、ない。
宗教は「真実」を伝えるが、それを鵜呑みにして依存して行動をしばられると、カルトになる。
自分で判断する力が大事。
メディアはその材料提供の役割を持つべきだが、最近はもっぱら官僚のリーク情報の垂れ流し。
記者クラブにあぐらをかいた官報複合体になりさがっている。
・・・どうせならその辺まで突っ込んでほしかったけどな、この対談。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
池上さんは、受け手が分かるように説明している。自分の考えや意見は、表面に出さないようだ。
津田さん、メディアの利用法について、効果的なことと社会への影響を重視している。
テレビのしくみ
新聞のしくみ
ネットのしくみ
目に見えない、お金と情報。 -
[2015.8]池上彰さんと津田大介さんの対談で新聞・テレビ・ラジオ・ネットなど各メディアについて論じられている。
最近感じていたのは、報道陣は第三者に端を発する物事を取材し、不特定多数に情報を届けることが使命であるが故に、自らアクションを起こし辛いということ。自らやりたいことがあるのに、身動きが取りにくく窮屈な思いを抱き始めていたときにこの本に出会った。
興味深かったのは、「事実を伝えて、その結果として世の中が変わっていけばいいと思うタイプ」と「世の中を変えるためにジャーナリズムを手段として使うタイプ」の2種類のジャーナリストがいるという話。
自分は本来、後者。
最近、前者であるべきだと押し付けられている気分だったが、後者もありだということを実感できて、すっきりした。自分の目指す形に向けてジャーナリズムを活用していきたい。 -
既存メディアの代表としての池上氏とニューメディア代表の津田氏の対談をまとめた本。
内容としては、既存のメディアや裏の話などをまとめた入門書という位置づけだろうか。時折出てくる、池上氏のこれまでのマスコミ人としてのスタンスや、どのようにして今の実力を蓄えてきたかがわかるところがよいと思った。
各章ごとに、テレビ、新聞、ネット等のメリット・デメリットや今後の展開、情報(真実)とは何か、伝える力などをまとめている。さらっと読むことができるが、池上さんらしく重要なことをさりげなくちりばめていると感じの本だった。
NHKは事実を伝えることをトレーニングするとか、アウトプットすることでインプットが鍛えられることなど、特に池上氏がこのような立場をとるのかがわかる本だったと思う。 -
「さながらオールドメディア代表とニューメディア代表の対談」(対談を終えて)まさしくそんな二人の、お互いの切れ味を活かした対談本にまとまっていると思う。これからのメディアと付き合い方とは、ネットとの付き合い方とほぼ同義で、つまりInternet of thingsとまで言われる時代をどう生きるか…その道案内をしてくれている。『Think Simple』の後に読んだせいか、「分かりやすく伝える」という二人の精神の根底に流れているものは、ジョブズと似ているように感じた。
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Audibleで。
メディアの仕組みというタイトル名が適当なのかな?
池上氏、津田氏のジャーナリズムに対する考え方、本音ベースの対談という印象。
2人のストレートな話が興味深い。
2013年発行。物事を単純化する考え、デマや陰謀論への言及・警鐘があった。世の中そう簡単ではない。 -
良い本でした。
ジャーナリズムについて、闘争をメインにした本も読んだばかりだったので、とても内容のある本だと余計に感じました。
新聞記者が担当政治家に浸水してしまうことがあるというのは、さもありなんという感じですが、とても興味深かったです。ウクライナ侵攻における各専門家のスタンスとかを見ていても、研究分野や仕事の対象(他者)が自分の一部になってしまうのは避けられないんだなと。
新聞部数が日本が最も多いのは知らなかったです、日本の新聞もちゃんと読もうと思いました。
ある種の専門家として働いてる身としては、共感した点が3つ。話を聞ける専門家と常に連絡を取れるという価値、情報リテラシーの重要さ、学び続ける重要さ、でした。
リテラシーにおいてはお二人が話していた事実の検証というニュース側面も重要なのですが、統計やデータなど一時データを読めるのも重要と個人的には思いました。 -
対談形式で読みやすかった。デマで混乱するようなことがあった今だからこそ、テレビやネットなどメディアの重大さを知る。
ニュースの本質を読み解き自分の考えを持つためにも、基礎知識をつけたいと思った -
今のメディアことまんべんなくなんとなくわかりたい人向き
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