メディアの仕組み

  • 夜間飛行
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906790036

感想・レビュー・書評

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  • 池上さんは、受け手が分かるように説明している。自分の考えや意見は、表面に出さないようだ。
    津田さん、メディアの利用法について、効果的なことと社会への影響を重視している。

    テレビのしくみ
    新聞のしくみ
    ネットのしくみ

    目に見えない、お金と情報。

  • [2015.8]池上彰さんと津田大介さんの対談で新聞・テレビ・ラジオ・ネットなど各メディアについて論じられている。
    最近感じていたのは、報道陣は第三者に端を発する物事を取材し、不特定多数に情報を届けることが使命であるが故に、自らアクションを起こし辛いということ。自らやりたいことがあるのに、身動きが取りにくく窮屈な思いを抱き始めていたときにこの本に出会った。
    興味深かったのは、「事実を伝えて、その結果として世の中が変わっていけばいいと思うタイプ」と「世の中を変えるためにジャーナリズムを手段として使うタイプ」の2種類のジャーナリストがいるという話。
    自分は本来、後者。
    最近、前者であるべきだと押し付けられている気分だったが、後者もありだということを実感できて、すっきりした。自分の目指す形に向けてジャーナリズムを活用していきたい。

  • 既存メディアの代表としての池上氏とニューメディア代表の津田氏の対談をまとめた本。

    内容としては、既存のメディアや裏の話などをまとめた入門書という位置づけだろうか。時折出てくる、池上氏のこれまでのマスコミ人としてのスタンスや、どのようにして今の実力を蓄えてきたかがわかるところがよいと思った。

    各章ごとに、テレビ、新聞、ネット等のメリット・デメリットや今後の展開、情報(真実)とは何か、伝える力などをまとめている。さらっと読むことができるが、池上さんらしく重要なことをさりげなくちりばめていると感じの本だった。

    NHKは事実を伝えることをトレーニングするとか、アウトプットすることでインプットが鍛えられることなど、特に池上氏がこのような立場をとるのかがわかる本だったと思う。

  • 「さながらオールドメディア代表とニューメディア代表の対談」(対談を終えて)まさしくそんな二人の、お互いの切れ味を活かした対談本にまとまっていると思う。これからのメディアと付き合い方とは、ネットとの付き合い方とほぼ同義で、つまりInternet of thingsとまで言われる時代をどう生きるか…その道案内をしてくれている。『Think Simple』の後に読んだせいか、「分かりやすく伝える」という二人の精神の根底に流れているものは、ジョブズと似ているように感じた。

  • 良い本でした。

    ジャーナリズムについて、闘争をメインにした本も読んだばかりだったので、とても内容のある本だと余計に感じました。
    新聞記者が担当政治家に浸水してしまうことがあるというのは、さもありなんという感じですが、とても興味深かったです。ウクライナ侵攻における各専門家のスタンスとかを見ていても、研究分野や仕事の対象(他者)が自分の一部になってしまうのは避けられないんだなと。
    新聞部数が日本が最も多いのは知らなかったです、日本の新聞もちゃんと読もうと思いました。
    ある種の専門家として働いてる身としては、共感した点が3つ。話を聞ける専門家と常に連絡を取れるという価値、情報リテラシーの重要さ、学び続ける重要さ、でした。
    リテラシーにおいてはお二人が話していた事実の検証というニュース側面も重要なのですが、統計やデータなど一時データを読めるのも重要と個人的には思いました。

  • 第一章 テレビの仕組み

      若い人にみてもらうために、ネットとの距離を縮めた
      
      他局との差別化、視聴者が知りたいことを伝えるI

      何かいいたいことがあるのであれば、きわめて戦術的に、あるいは戦略的に、それを伝える方法を考えていかないとダメだという思いがある I

       専門知識がなければ、伝えるべきことがわからない


    第二章 新聞の仕組み
    第三章 ネットの仕組み
    第四章 情報で世の中を動かす方法
    第五章 「伝える」力の育て方


    池上彰さんと津田大介さんの対談

    3.11でメディアの意識が変わった

    NHKと朝日新聞かわ取り上げたら、その流行はもう賞味期限が切れてる

    子どもの視点には遠慮がない

    (原発の事故の時)圧力でではなく、伝えるべきことがわからなかった

    第二章 新聞の仕組み
    毎日連続で読む、巨大なコンテンツ

    政局報道は楽

    いい部分も悪い部分も含めて、メディアの声を聞いていかなくてはいけない状況にある

    プロパブリカ 非営利オンラインメディア
    https://www.propublica.org/



    第三章 ネットの仕組み

    切実さが世界を変える
    誰もが情報発信する今は、マスコミだけでなく、みんなが情報でつながる楽しさと難しさを味わう時代

    FBは後援会
    Twitterは街頭演説

    ネット世界は変化が速すぎるので教えるのが難しい

    情報に多様性がないのが怖い

    わかってないんじゃないかという恐れを持つことが大事

    ジャーナリストに期待されているのは、
    真実はわからないが、世の中にはさまざまな真実がある


    本気で伝えようとするアウトプットが、インプットのモチベーション

    専門家に会って話すのも大事だが、よい質問、素朴な質問をしてくれるて人と会って話すのも大事

    考えるきっかけを作る

  • 対談形式で読みやすかった。デマで混乱するようなことがあった今だからこそ、テレビやネットなどメディアの重大さを知る。
    ニュースの本質を読み解き自分の考えを持つためにも、基礎知識をつけたいと思った

  • 今のメディアことまんべんなくなんとなくわかりたい人向き

  • 現代のメディアの動きと将来についての対談
    一つの考え方として読んでおくには面白い。

  • クロ現とNスペは同じスタッフで小粒をクロ現、大ネタ(反響あったネタ)をNスペで出す。全国のNHKスタッフ誰でも提案できる。

    「何が知りたいのか、ゲストに何を質問して欲しいか、という視聴者目線」を追求している。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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