デスニードラウンド ラウンド1 (オーバーラップ文庫)

著者 :
  • オーバーラップ
3.41
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本棚登録 : 137
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906866151

作品紹介・あらすじ

多額の借金を背負う女子高生のユリは返済のために銃を持ち、己の命をリスクに晒す…そんな危険な傭兵稼業に手を出した。彼女は合法・非合法を問わず危険な仕事を請け負う「死に損ない」ばかりの松倉チームで仕事を始めるが、なぜか連れて行かれたのは都内のバーガーショップ。「こ、これ、ヤバくないですか!?超ヤバイですよね!?」ユリの初仕事は、なんとバーガーショップのマスコットキャラクターを襲撃することだった…!不可思議な仕事依頼を切っ掛けに、銃弾と血と笑い声が飛び交う常軌を逸した夜が始まる-ユリは未来を切り開くために戦い抜けるのか!?『ベン・トー』のアサウラが描く衝撃の新シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • 銃撃戦主体のバトルもの
    もちろん名前が付いたキャラクタは回避率が50%上り
    ボス敵の体力はフラグを立てるまで限度なし
    それでも一作目と違ってライトノベルらしく
    キャラクタにも舞台設定にも展開の面白みを感じさせる

  • なかなかおもろかった。
    マクドすごいな、どっかの魔王がバイトしてる店と対抗戦やってほしいわ。
    藤田君も草葉の陰でわろてるやろ。

  • 評価:☆4.5

    「ワックのロナウダを殺せ――」
    両親が借金を遺して消えてしまった葛ユリ。彼女が借金返済のために取った手段は特殊部隊での荒仕事、その内容はハンバーガー業界の癌とも言えるワックのロナウダ(決してマックのドナルドではありません)の抹殺だった。

    とまぁ、ここまで書いただけでもかなりヤバい作品だということは分かると思います(笑)
    作品の内容としてはパロディギャグもちょっとはあるけど基本的にはハードな世界観。
    これもシリアスギャグという分類にならないこともないですが、前作のベントーよりはギャグ成分少なめですね。

    ゾンビのように迫ってくる強化店員や、どれだけ銃弾をぶち込まれようが「ヘェアハハハハハ!」と笑いながらこっちに向かってくるロナウダの姿は文章だけでも鳥肌ものw
    この作品の魅力はそこかな。ジャンルとしてはホラーと言ってもいいかもしれない。
    あとがきにも書いてあったけど、色んな意味で映像化不可能作品だと思いますw

    めちゃくちゃ後味悪かったけど、そういうシビアなところがあるからこそ、絶望的な状況でも生きたいと足掻き続ける姿がより力強く映るのかもしれない。

  • ジョシコーセー+銃器アクションのある種定番コンビ作品。

    こう書くと萌えーでかるーい作品かと思いますが、個人的にはいい意味でそれを裏切られた。

    迫力あるアクションシーンに、コメディ調ながらも容赦無い展開。若干トンデモ設定ではあるものの、アリと思ってしまう圧倒的なフリークス描写等、サッパリ分からないが読ませる力がある銃器関連のオタク臭い(褒め言葉)ネタの数々。もちろんアサウラ氏の持ち味、反則的に美味そうな食い物描写は健在、と

    マイナスポイントが有るとしたら、ベン・トーのようなギャグやコメディパートは見られないってところが作者のファンならあるかも。

    高いクオリティでまとまった良作、お勧め。

  • 多額の借金を背負った主人公(女子高生)は命のリスクをさらす合法・非合法問わない傭兵稼業に手を出した。
    初の仕事はハンバーガーショップのマスコットの襲撃。
    銃弾と血と笑い声が飛び交う常軌を逸した夜が始まる。

    ベントーのアサウラさんの新作。
    文章で戦場を表す表現力は素晴らしく、物語に迫力があって、どんどん引き込まれていく。
    食べ物の描写は流石としかいいようがないですね。
    ただ、重火器系がでてくるものが好きではないので、ちょっと合わなかったかな。
    それに「ベントー」の作者さんということでどうしてもギャグを求めてしまった一面もあったのだと思う。
    その辺りがOKならおすすめできる作品じゃないかなと思いますね。
    それとかき揚げ丼が好きな人にも(笑)

  • 前評判とか宣伝文句だと某ネズミの国や巨大バンバーガーチェーンを恐れる事なくパロッた作品!的な位置付けでしたが、ぶっちゃけそんなんどーでもいいと感じるくらい引き込まれました。
    バクマン的な観点から見れば邪道すぎ、そこに正義は全く無くてアニメ化捨ててます的な設定ですがそこが新鮮で良いですね。食事シーンは安定のクオリティですし次巻にも期待してます。

  • 女子高生ユリが借金返済のために傭兵・松倉のチームに入るところから話はスタート.説明部分は必要最低限に留め,しかしファンタジーで終わらないように描かれるバランスのよいバトルシーンがとにかく素晴らしい.ところかしこに実名で登場する数々の銃器はミリタリーネタに疎い自分でもへぇーとなった.ついでに料理の描写はとても美味しそうで,さすがベン・トーの作者さん.
    ティーンズ向け・萌え路線・アニメ化などの余計なしがらみを全く意識しないで書いた,とあとがきにあったけど,確かに主人公が突然才能に目覚めたりよく分からん価値観を振りかざしたりせずに,1つの筋を貫き通したのは,オーバーラップ文庫の1つの挑戦かもしれない.ただそれなら,表紙にも松倉のオッサンも入れて欲しかった.
    「供給は需要を産まないが需要は供給を産む」という松倉のセリフには同意しかねるし,「日本のビルは耐震構造で爆破解体は困難」と解説はそれは小さな理由の1つでしかない,と,若干うんちくにはツッコミどころはある.まぁただの難癖だしラノベだし気にしない.
    松倉チームの面々はそれぞれいろいろな過去を抱えていそうで,まだまだネタには困らなそうだし,次巻以降も期待.

  • オーバーラップ文庫創刊!
    ってことで、当初他の人の感想待ちしようと思ってたのですが
    ちょうど休みだったので買いに行ってきました。

    で、どれも地雷臭がすると評判(?)のラインナップで、
    『ベン・トー』のアサウラ最新作を誘われチョイス。
    たしかにあらすじはすげえ微妙でしたが内容はなかなかでした。

    http://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?pid=9784906866151

    『ベン・トー』のファンってたぶん楽しんでるとこ別れると思うのです。
    ひとつは虐待気味のひどいいじめ過去話や、BL関連ネタなどのコメディーパートを楽しむ人。
    もうひとつは、弁当の描写や戦闘描写の臨場感、その中に感じる熱さや高揚感を楽しむ人。

    今回の子の新作は、前者のタイプの方には微妙かもしれません。
    僕はどちらかというと後者なのですごい楽しめました。

    もちろんコメディ皆無というわけではなく、
    やっぱりいじられキャラはいて、
    その辺で適当に笑いをとりながら進んでは行くのですが、

    それよりやっぱ描写力が半端ない。
    美味しそうなお料理から泥沼の銃撃戦まで、
    ここまで映像が浮かんでくる作家さんはかなり貴重だと思います。
    銃火器のリアルネームが出てくるので、
    検索して絵を確認しながら読んでいくとさらにリアル。

    内容的には作家の趣味や妄想でで描かれてる部分が強く、
    多少マニアックに仕上がってますが、
    ラノベに限らず本って、好きなこと書いてる物のが面白いですよね。

    キャラに関しては、どっかで見たようなキャラが多いですが、
    主人公は男っぽい性格の女の子。
    つーかこれ女の子にする必要あったのかってくらいに、
    割りきり方とか悩み方がおとなしめの男子主人公っぽい。
    まあ、設定の持って行きかた的に女の子であるべきですが、
    ううむ…ちょっとひっかかったかな?

    でもまあ、ちゃんと悩んで考えて。
    デスニーラウンドと悩みの絡めかたもよかったでっすし、
    ちょっとさっぱりしすぎてますが毒が無くて良い主人公かと。

    全体として、読み始めのワクワク感ほど、
    お話の締め方は上がりきらなかった感じですが、
    ぜひ次の巻もよみたいですね。出るかな??

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著者プロフィール

アサウラ:『黄色い花の紅』で第5回スーパーダッシュ小説新人賞・大賞を受賞、同作でデビュー。代表作『ベン・トー』はTVアニメ化を果たした。他代表作は『デスニードラウンド』(オーバーラップ)など。

「2022年 『リコリス・リコイル Ordinary days』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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