愛より残酷 ロシアン珈琲

制作 : 中野宣子 
  • かんよう出版 (2013年4月30日発売)
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本棚登録 : 12
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906902132

作品紹介・あらすじ

悪魔のように黒く、愛のように甘い、ロシアン珈琲のような、ロシアン珈琲のお話。皇帝に最高の珈琲を淹れる女性バリスタの物語。朝鮮王朝最後の皇帝高宗に毎日珈琲を供していた女性が実は詐欺師という、フィクション仕立てで、奇想天外な展開に。楽しく読めるK-文学作品。

(章構成)
 
珈琲は、ささやく 悲しむな、悲しむなと 
珈琲は、振り返ることのできない遥か彼方までの疾走 
珈琲は、いつも初恋の味 
珈琲は、甘く苦く冷たく、そして暖かい記憶の渦巻き 
珈琲は、黒いヒドラ 
珈琲は、わくわくと期待を持たせる 
珈琲は、恋人、妻のような・・・・・・ 

珈琲は、体験することのない欲望、行くことのない旅 
珈琲は、異なりながらも同じ微笑 
珈琲は、これしかない! という錯覚 

珈琲は、心の動揺 
珈琲は、美しい毒 
珈琲は、終わりのないあなたの話

感想・レビュー・書評

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  • 献本でいただきました。

    韓国小説、それに何やらコーヒーの話!?ということで
    興味をそそられたんですが、
    表紙を見ると何やらよくある韓国ドラマ的なのとは違う様子…
    各章の始めにはコーヒーを入れるための器具の絵が載っているし、
    装丁もさることながら、読み始めると
    何だか独特の雰囲気を持った小説でした。

    とにかく最初から最後まで、
    ノソアガビ(露西亜珈琲→たぶん漢字で書くとこれかな?)が印象的で、
    大きく息を吸い込むとコーヒーの匂いが漂ってくるようでした。
    今、こうやってレビューを書こうと本を再び開いた時も、
    それだけでコーヒーの香りがしてくるような
    錯覚を覚えるほど(笑)

    中国、ロシアを股に掛けた主人公ターニャの詐欺劇、
    そして彼女と彼女曰く、
    "彼女の人生を揺るがし切り裂き乱した男" イワンの二人が
    一体どうなっていくのかが気になって、
    とにかく先へ先へとページをめくってしまいました。

    本を読み終わった後、ドリップコーヒーをいれながら
    「ガビと余の間に何も置いてほしくない」と言った皇帝の言葉がふと頭に浮かんで
    自分も同じ方法(コーヒーの粉をそのまま入れて沈殿されてから飲む方法)で
    飲んでみようかと思ったり、
    なんだか未だに物語の余韻が
    コーヒーの香りと共に残っている作品のような気がします。

    どうやら韓国では映画化もされてるようで…
    見れるなら一度見て見たいです。

  • 献本企画でいただきました。

    父を陥れられて全てを失った少女が才能と機転で生きた物語。
    タイトルはロシアの物語のようなのに韓国文学?と思いつつ読み始めて納得。
    主人公が好み、淹れるロシア風の珈琲が物語を彩っていました。
    様々な場面で飲まれるそれは癒しを与えたり、苦い思いを与えたりしますが太い一本の芯のように無くてはならないものでした。

    詐欺師として生きる主人公は愛を全て信じずに備えたり、機敏な判断で窮地から逃れたりとテンポも良く、さくさくと読めました。
    中盤で『虎団』とするべき箇所が『黒熊団』と書かれており「?」と思う箇所が幾つかありましたが素敵な挿絵と円満とは言い切れないけれど悪くは無い終わり方で穏やかに読み終えられました。

  • ヨーロッパの愚かな貴族たちに広大なロシアの森を売り払っていた稀代の女詐欺師であり、高宗皇帝に直接モーニングコーヒーを淹れていた朝鮮最初のバリスタ、ターニャ。彼女の自由な疾走とともに、読者もひたすら走る小説。ページがどんどん移り変わり、息もつかせぬくらいに次の話が待ち遠しい、そんな物語以上の小説があるだろうか。
    ヤン・グィジャ(小説家)

    これこそ瞬く間に読み進めてしまえる小説だ。久しぶりに、おもしろく軽快でありながらも軽薄ではない、格調高い〈おいしい〉小説に出合うことができた。韓国小説が変化しつつあるという感覚!! 本を閉じると、濃い香りの一杯のコーヒーが飲みたくなる物語だ。
    チン・ヒョンジュン(文学評論家)

    いずれも本書表紙カバーより

  • 献本でいただきました。
    韓国の小説は始めて読んだのですが、歴史的背景や地名などとっつきにくく、また文体や構成も独特なので、自分には合わず、最後まで物語に入り込めなかったです。

  • ロシアの話じゃなく、韓国の話なんですね、、、

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    「悪魔のように黒く、愛のように甘い、ロシアン珈琲のような、ロシアン珈琲のお話。皇帝に最高の珈琲を淹れる女性バリスタの物語。朝鮮王朝最後の皇帝高宗に毎日珈琲を供していた女性が実は詐欺師という、フィクション仕立てで、奇想天外な展開に。楽しく読めるK-文学作品。」

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