- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784906905096
作品紹介・あらすじ
テントなし。時計なし。ライトなし。米と調味料だけを持って、シカを撃ち、イワナを釣って山旅を続ける。登山道には目もくれず、沢とヤブをつき進む。危険と隣り合わせの圧倒的な自由。服部文祥のノウハウを写真、イラスト、地形図で詳しく解説。付録、南アルプス「サバイバル登山」ルート地図。
感想・レビュー・書評
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特定の方に向けたノウハウ本
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著者のサバイバル登山の具体的なノウハウや考え方が惜しみなく綴られた一冊。
一般登山道を歩くハイカー向けではないが、沢登りや藪漕ぎ山行を楽しむ山ヤにとっては貴重な情報が盛りだくさんで大変為になる。サバイバル登山はなんといっても、銃器を使用した狩猟の領域に手を出すかどうかが一つの境界だと思った。
所々で著者が山や自然や自身のサバイバル登山に対して自問している記述があるが、それらがなんとなく共感できて好きだったりする。 -
大学の同期がイラストを担当しています。敢えてアウトドアとかサバイバルという言葉を使うのを躊躇う。むかしの人々が当たり前に営んできた技術に敢えて挑戦されている著者の姿には感銘をうけますが、文明に犯されすぎてしまった私たちにはちょっとハードルは高いです。
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著者の"サバイバル登山"の定義について、様々な批判的見方があることは見聞しているが、本書でも本編に入る前段で、"各人それぞれが技量や経験に応じてフェアだと思うルールを決めればよい"という旨、説明しているので、私はそこに関しては反発は感じなかった。
"避難小屋に立ち寄ってデポのカップラーメンを食べてしまった"と正直に告白されているくだりなど(笑)、ツッコミどころは多々あったが、それもまた織り込み済みの"芸風"というか。
今のところ狩猟免許を取る予定はないし、ライトもスマホも持たずに何日も山を彷徨う予定もないので、この本に書かれている具体的なノウハウがそのまま役に立つところは私にとっては少ないが、それらのテクニックの真髄は我々、凡人が行うアウトドア活動にも充分応用できるし、何より山や動植物の命などといった自然界の万物に対する、自分の中での基準線を確りと引くために、本書は大きな助けとなる。 -
長期登山の参考に。
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以前、情熱大陸で見て、ずっと気になってた著者。
本当に取り組んでみたい、と思わせる実践方法の手解きも素晴らしいのですが、『はじめに』から、随所に挟まれる著者の思想に脱帽の思いでした。 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784906905096 -
サバイバル登山の具体的な技術が多岐にわたって述べられているが、実際にサバイバル登山をしなくても、遭難時や登山一般の技術も学ぶことができる。登山好きの人は読んで損はないだろう。時々出てくるコラムが精神性な部分が書いてあって面白い。結局、良い登山、悪い登山なんかは個々人それぞれが決めるものであり、人と比較するものではないのであろう。なかなか面白い一冊。
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子どもの頃のわくわくを思い出す。男の人なら「買い」です。
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みなさんは「サバイバル登山」を知っていますか?必要最低限なものだけを持って山に入り、シカやカエル、なんとヘビなども獲って食べて生き抜く登山のことです。我々が全く足を踏み入れない世界です。ショッキングな写真もありますが、一度読んだら目が離せなくなる一冊です。(教育学部:理科専修)