ローカリズム宣言―「成長」から「定常」へ

著者 :
  • デコ
4.16
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本棚登録 : 199
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906905164

感想・レビュー・書評

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  • 大きな枠組みで日本の行方を指示している。「教育の株式会社化」はその通りだと思う、

  • 著者がどんな人物かは知らなかったが、プロローグを読んで、脱都会というよりは、反安倍政権的な主張が根幹にあるのかなと感じた。なんだか穏やかではない切り口だな。

  • 帰農ブームの裏にある脱資本主義への流れについて書かれた本。グローバリズムも市場原理主義も都市部への集中も進めば進むほどカウンターの力が働くってこと。
    いますすんでいる二極化のさらに先の話だからその頃に私はもういないのかもしれないけれど、その時にもこの国で山河とそれなりの生活とひとの自尊心が保たれていますように…

  • 20180419 今の日本の状況に付いて具体的で分かりやすく説明されている。一つ一つ頷けるので読んでいて考えてしまう。中年の頑張りも期待されているように思うので今からでも具体的な行動に移りたい。若い野蛮人が著者の予言通り、増えてくることを期待したい。

  • 面白かった☆

    ①人口増
    ②生産技術の進化
    ③経済成長
    のどれかひとつでも失われれば、資本主義は終わる、とあります。

  • 久しぶりに内田先生の本を読みました。
    内容は、いつもの内容とそんなに変わらないと
    思いましたが、それはそれでぶれていない感じを
    受けました。
    組織とは、資本社会とは、経済とは、幸福とは
    いろいろ考えることがあります。ただ今回の本は
    ツッコミどころもありました。それはちょっとちがうのでは
    とかと思える部分もあります。そういうことを感じるのは
    内田先生の本でははじめてのことでした。
    それも含めてよかったと思います。

  • 18/02/09。

  • 内田先生が、瀧本哲史先生と同じように、規格化された代替可能な労働者になるな、と言ってるのが面白かった。内田先生は規格化を免れるためにサラリーマンという世界から離脱することを説き、瀧本先生はサラリーマンという世界に残った上で規格化を免れる手法を追求しているという相違点もまた、興味深い。常識的なのは後者だが、意外に前者の方が思い切りさえあれば実現しやすいのではないかという気がする。
    言説自体はいつもの内田節で、あまり目新しい発見はなかった。個人から集団へという章は先に読了した『社会はなぜ左と右にわかれるのか』と共通する問題意識で面白く、『脱マスメディア』の章はSNSの情報リテラシーを高める手法が直裁的に役立ちそうで気に入ったが。
    最近本でハズレがないので嬉しいなー。

  • 資本主義が崩壊しつつある今、本当に豊かな生き方とは? 「成長」ではなく「定常」を求める経済システムを語る。インタビュー記事を基にしているからか、主観と客観が混在していて説得力に欠ける。

    第1章 脱「経済成長」――グローバル資本主義は終焉する
    第2章 「山河」を守る――「成長」から「定常」へシフトせよ
    第3章 国家の「株式会社化」――サラリーマンマインドを捨てよ
    第4章 「定常経済」と「贈与」――先人の資産を次世代へパスせよ
    第5章 「小国寡民」と「ハイパー・グローバル」――「グローバリズム」と「アンチ・グローバリズム」の安定点を探せ
    第6章 「廃県置藩」のすすめ――日本をローカルに「分節」せよ
    第7章 地方で生きるということ――脱都会で人間的成熟をめざせ
    第8章 「個人」から「集団」へ――共同体主義で〝危機〟を乗り切れ
    第9章 脱「市場経済」―-市場に委ねる部分を減らしていく
    第10章 脱「地方創生」――地方創生の狙いは冷酷なコストカット
    第11章 脱「国家」――国家の存在意義が急速に失われつつある
    第12章 定常経済へ――「小商い」で生き延びろ
    第13章 脱「マスメディア」――真偽を見きわめる直感力を身につけろ
    第14章 脱「査定」――これから君たちはどう生きるのか?

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。神戸女学院大学を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『街場の戦争論』『日本習合論』(以上、ミシマ社)、『私家版・ユダヤ文化論』『日本辺境論』など多数。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

「2023年 『日本宗教のクセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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