医者いらずの食 (veggy Books)

著者 :
  • キラジェンヌ
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本棚登録 : 202
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906913190

作品紹介・あらすじ

日本人の母乳中ダイオキシン濃度は世界一!?西洋医学は対処療法であり病気を治せない!?一日三食を食べると不健康になる!?日本人にもっとも必要のない牛乳!?内科医が薬害ならぬ、あらゆる食害を斬る!!一生病気と無縁でいられるヒント。

感想・レビュー・書評

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  • 最近(2014.6)、肥満・病気の原因で最も大きなものは、やはり「食」にあると認識しました。今回の米国出張は2週間と長めなので街の人達を見る機会が多いのですが、肥満の方が多いことを改めて感じました。

    その原因は食べ過ぎだろうと単純に思っていたのですが、買い物をしに近くのスーパーに行ってみても、低カロリー・低塩分・甘さ控えめのものは全く見つけることができないのです。現地に駐在している日本人スタッフは、家族の健康のため、週に一度特別のマーケットに行って日本からの直輸入品を購入して日本食を食べているようです。

    米国では安く高カロリーのものは溢れるほどありますが、健康的・美味しいと思えるものに出会うことは難しいです。車を運転していて大き目の綺麗なレストランには、安く食べられますが間違いなく高カロリーで「なんとか食べられる」ものしかありません。

    たった1週間強の滞在で、アメリカ人になぜ肥満が多いのか、それも貧困層と言われる人に多いのかがわかった気がしました。

    さて、この本を読んで感じたメッセージですが、「体に良いものを食べてれば病気にならず、医者にかかる必要がない」というものです。その上で、世の中には人間の感覚を惑わす技術が使われた食品が多く出回っているため、それらを避けつつ体に良いものを食べるにはどうすべきかというアドバイスがなされています。

    この本を読むと完全に問題のない食物を食べるのは難しいことが分かりましたが、それらを理解しつつ、いかに量を少なく抑えるかが私が取れる唯一の対応だと思います。

    体に良いもの、自然食品に近いものを食べると、自分の胃腸が喜んでいるのを実感できます。舌や歯応え、嗅覚・視覚はごまかせても、内臓まではまだごまかす技術はできていない(脳はバカ、腸はかしこい、p22)ようですね。自分の体が出すサインを感じながら、健康的な生活を心がけたいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・重要なのは、理解したうえで、何を考え何を選択し、何を目的として自分が決断するのかということ。さらにその責任はすべて自分が背負うということ(p27)

    ・コレステロールは240-280までなら食事に留意することで十分、このほうが病気のリスクが少ない(p32)

    ・アメリカ西洋医学において、最も死亡数が多い病気は「医原病」である、約85%の病気・症状は科学的に原因不明であり、それにもかかわらずその病気に対して薬が開発されている、これが西洋医学は対症療法であり、病気を治せないという意味(p37)

    ・放射線に関する検査のうち、いわゆるCT検査、バリウム検査、PT検査、マンモグラフィは、癌を増やすことがすでに判明している(p38)

    ・そもそも食べられないとは、食べてはいけないと胃腸がささやいている、胃腸のささやきは、あなたの脳ほど馬鹿ではない(p41)

    ・日本人の主たる食物は「コメ」ではない、狩猟と採集が稲(熱帯ジャポニカの焼畑稲作、温帯ジャポニカの水田稲作)があった、中世の終わりまで稲作と採集の混合が続く(p58)

    ・農耕が浸透した時代でも一日二食、そのような粗食でも今の我々よりも健康な肉体を持っていた(p63)

    ・トマトは1950年代に比べると、ビタミンCは50年前の2分の1、鉄は25分の1、その原因は野菜が育つ畑の土壌変化、農薬、品種改良にある(p68)

    ・食物の基本は、「まごわやさしい」、豆類・種実類(ごま)・海藻類(わかめ)・緑黄色、淡色野菜、根菜(やさい)・魚介類(さかな)・きのこ類(しいたけ)・いも類である(p71)

    ・サクッと揚がったコンビニ・チェーン店・ジャンクフードなどの商品ほど注意すべき、安価なトランス脂肪酸を使っているので(p75)

    ・糖分において、砂糖が数かる食品の中でも最強に近い毒である、糖化は活性酸素を生み出して過酸化を誘導する。糖化が進むと、体内ではAGE(終末糖化産物)が生成されて、それが動脈硬化を助長する(p77)

    ・精白されていないほどマシな炭水化物、主食は取りすぎないようにする(p78)

    ・天然ビタミンCは確かに体にいいが、合成品は抽出時に糖分、石油物質、着色料、香料を混ぜるのでよくない(p84)

    ・コレステロールが血管に付着するのを防ぐシリカは、ハマグリ・ごま・パセリ・玄米・大豆などに多く含まれている(p88)

    ・肉骨粉は、死んだ動物をミンチにして粉にしたもので、病死した牛・豚・家畜・サーカスで死んだ象・スカンク・ネズミ・へび等のあらゆる死体が運ばれてきて処理されたもの(p118)

    ・体を作る主な栄養素は、タンパク質と脂質、エネルギー源は基本は糖質、脂肪はそのあとに使われるが、砂糖やブドウ糖は避ける必要がある(p127)

    ・間接糖が大事、これを示す指標としてGI値がある、ぶとう糖の吸収と血糖上昇を100としたば場合、他の食材がどのくらい血糖を上昇させるかを示したもの。食パン90、ラーメン72に対して果物は糖度が上げられていなければ、バナナでも54で低い。本物のフルーツが体にいいのは、果糖自体はそれほど多くない、丸ごとたべると食物繊維も摂れる(p129,131)

    ・最近は砂糖だけでなく、異性化糖や、異性化液糖、という危険な糖が出回っている(p132)

    ・コンビニ商品は、ほとんどの商品にアスパルテームかスクラロースが入っている、ダイエットコーラにはスクラロースであろう。1分子に塩素分子が3個入っている、炭素と塩素が結びついて毒性が増しやすい、人間が摂取しても良いと許可がおりたオルガノクロライド(ダイオキシン、PCB、DDT等)はスクラロースが初めて(p135)

    ・トランス脂肪酸は、水素化油脂(もしくは植物性油脂)と書かれている(p145)

    ・本当に質がいいオリーブオイルは、日本では色つきのガラス瓶に保存されているはず、プラスチック容器はオイルが容器の化学物質を吸い込んでしまうので危険。安いオイルを買って後で病院でお金を使うより、ほんの少しましな食材にお金をかけるほうが最終的には出費が抑えられる(p147)

    ・偽装ネギトロは、つぶした養殖マグロなどの安価な赤身に、植物性油脂(トランス脂肪酸)やアミノ酸調味料(グルタミン酸ナトリウム)を添加することで疑似的に作られている、安い寿司屋・居酒屋で使用(p148)

    ・アメリカでは「と殺」のおよそ100日前や飼料場に入れる前に、牛にホルモンを注入することで知られている。肉の重量が増えて、わずかな追加費用で10%の利益アップとなる(p165)

    ・タンパク質分解酵素を含んだ薬を赤身の牛肉にふりかければ、やわらかく舌触りが良くなる。商品パンフレットには、使用しても食品添加物ではないので表示不要、赤身の牛肉の中に和牛の脂肪を注入して牛乳で固めるという方法もあり(p166)

    ・牛乳の成分にはカルシウムが入っているが、マグネシウム不足のためむしろ骨が溶けてしまうという脱灰が起きる、乳製品をあまり摂っていない地域ほど骨粗鬆が少ない、カルシウムは大豆・海藻・キャベツ・ブロッコリーを推奨(p169)

    ・飲み放題のコーヒーには、通常の3倍も抽出できる添加物(リン酸塩)が使用され、失われた風味はコーヒー香料で添加する。コーヒーフレッシュは、無数の化学物質と添加物が使用(p187)

    ・本当の塩や味噌は、塩化ナトリウムだけでなく、さまざまなミネラルが含まれていて、血圧を無理に押し上げたりせず、その人の適正血圧に調整してくれる(p215)

    ・放射能防御メニューの一例として、玄米・漬物、梅干し・納豆とネギの昆布巻、青魚と大根おろし、ごま塩、わかめと豆腐入り味噌汁、梅こぶ茶(p217)

    ・精神安定のメニューの一例として、レバーと小松菜の炒め物、ニンニクやカキのバター炒め、玄米ガーリックライス、春物野草の天ぷら(油は良質のごま油)、野菜とシイタケ、豚肉のハーブ炒め、エビ・ブロッコリー・たらこ・刻み海苔のスパゲティ(p227)

    ・癌に立ち向かうための食事:大盛りサラダ、半カップの豆類、3個の生果物、28グラムのナッツ、サラダボウル一杯の緑色野菜(p231)

    ・死を招く食品:焼いた肉・加工した肉、揚げ物、低脂肪でなり乳製品やトランス脂肪酸、清涼飲料水・砂糖や人工甘味料、精製された小麦製品(p232)

    2014年6月8日作成

  • 食養生を考える人にはお勧めです。
    個体によって合う食べ物とそうじゃない食べ物が違うからね‥
    そして、体質云々抜きにして、摂るべきでないものは共通してます。
    そういうことが優しく書かれてます。

  • 著者の食に関する見解がまとめられている。

    個人的には、著者の書きっぷりには癖があり、あさ出版から出ている(ライターが書いた)本のほうが読みやすいので、そちらをすすめる。

  • 以前よんだ内海先生の他の本と
    内容があまり変わりませんでした。

    言っていることが一貫しているとも言えますが。

  • 何も食べられません。
    とりあえず、明日、自然食品店に行って、味噌を買おう!野菜や肉、魚もかな…。
    近所の自然食品店が閉店して、他の調味料は、自然食品店で購入していたものを見つけたが、味噌がなかなか見つからない。


    P28~概略は…
    自閉症やアスペルガー症候群やADHDなどの発達障害は、存在しない。これらは状態を表したもので、原因に触れず、この状態を社会が許容できないことがおかしい。大人や社会の都合によって、病名をつけている。
    発達障害と呼ばれるものの原因…
    ・ワクチン後遺症
    ・慢性栄養素欠乏
    ・砂糖中毒
    ・食品添加物中毒
    ・農薬の慢性暴露
    ・教育やしつけの問題
    ・家庭内不和の影響
    ・教員や周囲による強制的診断
    ・電磁波や放射線の慢性暴露
    ・いじめ、虐待などの影響
    ・遺伝的問題
    ・産婦人科的問題に付随した高次脳機能障害


    先日、テレビで5人姉妹の家庭が紹介されていました。上の4人がADHDなので、小学生から不登校。お母さんは、元気で明るく過ごせれば良いと。それで良いのかな?
    この本によると、ADHDは発達障害ではない、病気じゃないと。
    発達障害や精神疾患など、なんでもかんでも病名が付いている気がします。
    知り合いのお子さん「起立性調節障害」で、通信制高校に転校しました。朝起きれなくて、午後になると元気になると…詳しいことはわからないけれど。私、若いころ低血圧で上が90なかったので、朝は調子悪くて、コーヒー飲んで無理やり学校や会社に行ってました。
    病名付けると、病気だからしょうがないになるけど、本当にそうなのかな…。病名付くと安心するけど、昔だったら「何言ってんの、起きなさ~い!」と、親が追い出していたのではないかとも思ってしまう…。



    他にも…
    F1の農作物の危険性や、TPPによって日本の農業が危機に向かうなどなど…納得することばかりです。
    どうしたらいいのでしょう…。

  • 初心者向け

  • やや悲観的・批判的で読みにくい

  • 医者は愚か者だそうだ その愚か者に診断をしてもらう患者はもっと愚か者か

    加工品はもとより 素材でさえも農薬や放射能に汚染されているとしたら一体何を食べろと言うのだろう

    怪しい添加物の食品を避けていたらたまに口にするしたら舌が受け付けなくなっていた

  • 読むべき本。
    腸は賢くて脳は馬鹿、なるほど。
    どういった生き方を選ぶかは個人の自由だけど、なにが良くてなにが良くないのか知った上で判断する。自分の身は自分で守り、からだの声を聞く。
    生き物として大事なことを思い出させてくれるような、便利な世の中と引き換えに一体なにを犠牲にしているのか、知らないことは罪だと思いました。
    その上でどういった生き方を選ぶかはやっぱり個人の自由だけどね。

  • 口調がキツ目で刺激的だけど言われていることにはよくよく納得。飲まず食わずで身体が渇望してる時は口に入れたものが身体に作用してることが文字通り身に染みて実感できた。食べ物は本当に大事やと思う。
    でも、添加物が入ってる加工食品はともかく、食材はほとんど気にしてなかった。ちゃんといいもの選べる目を養いたいなと思う。
    良し悪しって単純には考えられないけど、この本がいろんな人の考えるキッカケになればいいなと思う。

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著者プロフィール

内海 聡:医師。2013年、断薬を主軸としたTokyo DD Clinicを東京都台東区に設立。NPO法人薬害研究センター理事長。市民がつくる政治の会代表。日本再生法人会代表理事。Facebookフォロワーは17万人以上、Twitterは15万人以上。執筆活動も精力的に行っており、精神医学の本質を暴いた『精神科は今日も、やりたい放題』(PHP文庫)や、『新型コロナワクチンの正体』(ユサブル)などがベストセラーに。また、先住民に関する造詣も深い。医学の正体や、社会構造、健康になるための食事法、量子医学にいたるまで著作は多数。近著に『2025年日本はなくなる』(廣済堂出版)がある

「2023年 『世界が滅ぶ前に私たちは何ができるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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