カリフ制再興 ―― 未完のプロジェクト、その歴史・理念・未来

著者 : 中田考

• 書肆心水 (2015年2月20日発売)

感想・レビュー・書評

[学生選書@武蔵野大学図書館さんの感想 · 2016年6月23日]

★ペンネームとーるさんからのオススメコメント★2014年イスラム国の首長バグダーディーが就いたことによって注目されるカリフ制。そのカリフ制の歴史や意義などを日本人イスラム法学者が系譜だてて描き出す良書です！
OPACへ ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000057949

[haruyatoさんの感想 · 2016年4月11日]

カリフ制とはなんぞや？というのをイスラム成立から遡って検証しつつ、現在のイスラム国のカリフ制の正当性を考証する。
カリフ制再考論者の中田先生としてはイスラム国でも何でもカリフの正統を満たしているバグダディ(敬称略)がカリフを名乗っている以上一定の評価を与えざるを得ないというところだろうか。一時期のイスラム国支持というスタンスからは随分と後退した感はあるが、まだ見切りを付けていないのでしょうか。
しかし人定法の世と文化に生きる私には、何度読んでもイスラム法は理解できない。

[libertaさんの感想 · 2015年2月26日]

15/02/23。

著者プロフィール

中田考（なかた・こう）　イスラーム法学者。イブン・ハルドゥーン大学客員教授。著書に『イスラームの論理』『帝国の復興と啓蒙の未来』『13歳からの世界制服』『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』『タリバン 復権の真実』『俺の妹がカリフなわけがない』『宗教地政学から読み解くロシア原論』など多数。

「2023年 『みんなの宗教２世問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」