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- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784906944026
作品紹介・あらすじ
17世紀後半~18世紀初期、カリブ海をはじめ世界の海を駆け巡った黄金期海賊たちの生き様と社会、そしてジョリー・ロジャー(=海賊旗)について考察し、同時代的活用の道を探る。
「海賊の実世界なんて粗暴で過酷で残忍なもの」で、奴らに「漂っているロマンは、絶対ふさわしいものではない」とする研究者がいる一方で、「この悪党連中は勇敢に不服従生活を営んだ者たちである以上、抵抗すべき権力者と抑圧的環境がある限り、彼らは記憶されてしかるべきだ」とする研究者もいる。
本書によって試みられているのは、海賊の価値をめぐって、その是非を性急に結論づけることではなく、黄金期海賊の歴史を、その前史であるバカニーアの時代から辿り、海賊たちの生活や文化、政治、経済などさまざまな角度から考察するとともに、フーコーやドゥルーズ=ガタリ、クラストル、そしてニーチェらの思想、理論との比較を通して、決して過去の時代のものだけではない、現代にも脈々と受け継がれている海賊の本質的なラディカルさを明らかにすることである。
‘Life Under the Jolly Roger:Reflections on Golden Age Piracy’(2010年米PM Press刊)の日本語版登場
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