大江戸 年中行事の作法

  • ジー・ビー
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本棚登録 : 26
感想 : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906993994

作品紹介・あらすじ

正月から始まる現代日本の年中行事のルーツは江戸時代にあった。今は廃れたもの、その意味が変ってしまったものなどあれど、江戸の武士や庶民は今以上にその行事を楽しんでいました。それらの行事の成り立ちと実際の江戸時代での楽しみ方を数多くのイラストと詳細な文章で軽妙に紹介するのが本書です。リアルな江戸庶民の1年の楽しみ方をこの本で体験しましょう!

感想・レビュー・書評

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  • 「謹んで御慶(ぎょけい)申し入れます」
    これは江戸商人の新年の挨拶。あけおめじゃないのは想像がつくけど、訓読み(「およろこび」)では読まないのか…
    現代の習慣はそこかしこで原形を留めてはいるけれど、近世のそれとはやっぱり違う。(違うと言えば、潮干狩りの時期が一番違いすぎて思わず二度見した)

    お正月は町が一丸となって盛り上げている印象を受ける。大道芸人ズの種類も豊富で、中でも「一人相撲」は初笑いしそうだ。(調べてみたらやはり現代の「独り相撲」の意味は↑から来ていた。このように、そこらじゅう語源が転がっている)

    山王祭りのような大規模な祝祭は、自分が抱いていた江戸のイメージに無くて戸惑った。(つまり初耳だった) ある意味幕府が主催なのと、凝った練り物の話も加わって異質にさえ映った。(本当に開催されていたのに…)

    「『えびす講』とは何ぞや」と思ったら関西の「えべっさん」のことだった。上方→江戸由来だったのか。それなのに習慣が上方と食い違いすぎて最初は解せなかった。「無礼講」に「恵比寿顔」…そういうことか笑 いやはや、都合の良い解釈でんな。
    (ちなみにお江戸のえびす講は今日宝田恵比寿神社で執り行われる「べったら市」の前身なんだとか)

    年末の大掃除は大奥発祥、しかも江戸前期から続いていたとは。男女総動員なのが団結感、というかファミリー感が強くて、最後は胴上げで締めくくるとか。世界中どこを探してもここまで清々しい年末を送る国はなかったろうな。

    「江戸っ子=早口でせかせかした」…という偏見は今でも拭えておらず。しかし余裕がないのかと思いきや通年行事の章に出てくる数多くの習い事やイベント事にも全力で参加したりして人生を謳歌しており、間違っても生き急いだりはしていない。
    こうした心の余裕があっても良いのではと思うのは、単に正月ぼけが続いているからだろうか。

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