はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言

著者 :
  • タバブックス
3.54
  • (10)
  • (16)
  • (12)
  • (5)
  • (3)
本棚登録 : 248
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907053086

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • なんだこりゃ。ハチャメチャだけど、面白い!
    「大杉栄伝」、「学生に賃金を」の著作で頭角を現すアナキズム研究者、栗原康の最新刊。

    私の魂の叫びかと思うような、ど直球なタイトルに呼ばれて思わず購入。著書を初めて読んだのだけど……この本、この人、すごく面白い!

    ゴールデンウィークの最後に読むのにもってこい。もう死んでしまいたいと思っている人が「完全自殺マニュアル」を手元に置くことで癒されたように、明日からまたあのギチギチの奴隷貨物列車に詰め込まれて会社に行き、フルタイムの非正規労働を正社員の半分以下の賃金でシコシコやって命すり減らしていくのかと発狂しそうな人はこの本を手元に置くことを強くおすすめする。

    ゴールデンウィーク中に読んでいるのがこの本と「ファイトクラブ」って、完全に会社辞める気満々だわ。五月病になるくらいなら、爪を研ごうぜ。合言葉は「はたらかないでたらふく食べたい」!

  • おもしろかった。アナキズムに基づく主張を自らの体験や古典、寓話などとからめて説明するので分かりやすかったし、エッセー的な部分もあるので著者がいかに(現代社会のものさしで見ると)ダメな人間であるかがわかるのだが、それがなんとも読者との距離感を縮めてくれる。そしてなんといっても文章のセンス。ところどころひらがなが混じる文章は若干読みづらくなるポイントもなくはないが、乱雑に置かれた言葉が独特のリズムをつくり、読み進めているとなんだか口元がニヤニヤしてきてしまう。表紙はもっと強いイメージでも良かったとは思うが。

  • 震災の直後「かめろんぱん」を差し入れにきて、結婚を前提としたおつきあいをしたかの女とのエピソードは最高におもしろい。

  • 大正時代の女性思想家を研究している人の本。評伝よりこっちの方が面白い。

  • 現代社会に生きていることを問い直す、というと安易に聞こえるかもしれないけれど、アナーキズムに基づいた社会分析、とかいうにはいい意味でざっくばらん過ぎる。
    ちょっと待ってこういう見え方もあるんだけど、という感じで、身近なところから、言われてみれば確かに!という問いというか、視線をくれる本。

著者プロフィール

1979年生まれ。著書に『大杉栄伝 永遠のアナキズム』『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』『働かないでたらふく食べたい』など。

「2019年 『死してなお踊れ 一遍上人伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言のその他の作品

栗原康の作品

ツイートする