くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話 (シリーズ3/4)
- タバブックス (2020年6月29日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (148ページ)
- / ISBN・EAN: 9784907053406
作品紹介・あらすじ
通いやすい銀行にお金を預けて、手に入りやすい物ばかりを買って、そんな暮らしを続けた結果くそつまらない街が延々と広がってしまった。悔しいけど、この街を作ったのは俺たち自身だ。
この本は、バンドマンであり個人投資家でもある自分の視点から見えた等身大の社会と経済、お金に関することを書いている。よりよく、より楽しく生きていくために、お金との付き合い方をいちから考え直した。目の前にはくそつまらない未来が浮かんで見えるけど、くそ笑える未来だって全く見えないわけじゃない。
投資家であり、パンクスでもある筆者の視点で見る投資や経済、社会とお金。今自分がいる場所から見える社会問題や将来の不安と戦いながら楽しく生きていくための冒険の書
感想・レビュー・書評
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” いい未来を作るためには俺たちひとりひとりがいい投資家となることが手っ取り早い。”
投資や株取引は、楽をして稼ぎたい人や、お金が好きでたまらない人たちがやるというイメージがあったけど、自分が何を大事に思っていて、どんな社会を作りたいかを形にする手段でもあるのだとわかった。
こつこつ貯金をすることが正直な生き方だと思っていたけど、みんなから集めたお金を使って銀行がよくないことに投資していたとしたら、預け先を見直す必要があるかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分が思い描いていた考え方で投資をして生活している人の話が読めて大変嬉しく思った。くそつまらない未来を変えるために積極的に投資をしていきたくなる。
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・野菜を買うときや包丁や鍋を買うときも、借りる家だってお金の向かう先を意識する。これは投資のスタート地点で、ゴールでもあると思う。
・未来がどうなっていたら嬉しいかを考えて、資産運用が未来の役に立つと思えるなら、デカいリターンになる。いい未来を作るためには、俺たちひとりひとりがいい投資家となることが手っ取り早い。
・減速主義のスローライフではなくて、「投資家パンクス」という新しいサブカルチャーの提案
・勇者の目的はみんなが平和に暮らすことであって、魔王を倒すことでは無い。倒さなくてもいいなら倒さなくていいわけで、別々のところで暮らすとか、説得するとか、いろんな選択肢もある。
・特別な影響力や発言力を持たない自分が、好きな企業を応援していくには、株式投資のシステムを使わざるを得ない。
・最近の趣味は文章や料理など「消費的」なものが少なくてあんまりお金はかからない。かかったとしても「何かを作ること」につながっていて、むしろリターンが出ることのほうが多い。
・自分に必要なものをひとつひとつ考えて、長時間キープできる暮らしをしていけば、それ以上のお金はあってもいいし、なくてもいいと考えている。
・投資をしていると、お金が増えることもあるし、減ることもある。そもそもの目的がお金を増やすことじゃなくて、俺の余ったエネルギーを社会に参加させることなので、お金の増減はそこまで気にならない。
・社会というのはみんなが思った未来に向かってしまう。だとすると、俺たちが明るい気持ちで生きること自体が、クソつまらない未来を変えていく力になる可能性もある。 -
具体的な手法ではなくて、作者のお金に対する考え方がかかれている。
適度な分量で、ゆるい語り口の中に作者の思想の芯が見えてちょうどよかった -
儲かるお金の話というよりは、お金に対する考え方が書かれていました。
限られたお金をどこに使うかもっと考えていこうと思いました_φ(・_・
2021-8-13 ☆4.5 -
話し言葉で書いてあるので、投資にとっかかるには読みやすいけど、投資のことにはあまり突っ込んでない
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もっと投資に関して突っ込んだ話があると思ってたから少し残念。自分の未来を明るくするためにどういうスタンスで生きていくべきか、根本的な考え方を示してる感じ。大学生までに読んでたら印象は違ったかも。2021.1.20
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投資のテクニックなどの本ではなく、著者の「自分はこう考えている!」が書かれている内容。なるほど、こういう考え方もあるよね〜とさらっと読める。若い時に読みたかったなぁ。
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吉祥寺の本屋で見つけてKindleで買った本。投資のテクニック的なことが書いてあるわけではないし、この人はまだ32歳くらいで、仕事も辞めて、福岡に引っ越して、文筆家、ウェブメディアの管理、パンクバンドをやってる人なんだが、俺なんかよりよっぽど、生活を楽しんでいる。世の中でいかに自分が、正しいことではなくやりたいことをやっていくか、そのための行動力のエネルギーの一つとして投資という方法もあるよと言っている本だった。
まぁ、今の自分が選んだ色々なことがあって、すぐにこの人と同じように真似することは無理だろうけれど、気持ちをこの本に書いてあるように持つことはできるんじゃないかと思ってる。
この先を楽しみにしたいよな。 -
ちくま新書の「会社の値段」と同時期に読了。社会参画としての投資をあちらがM&Aマンの視座から、こちらはDIYパンクの目線で、同じ焦点に向けて進んでいく。