ヘンリ・ナウエンに学ぶ: 共苦と希望

制作 : 平山 正実  堀 肇 
  • 聖学院大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907113087

感想・レビュー・書評

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  • 聖学院大学で開かれたシンポジウムの発表と論文を集めたもの。当日の主講師であった大塚野百合氏の論考は、氏らしく年齢を感じさせないハキハキした感じで、ご自身のナウエンとの出会いなどを語っている。
    小渕春夫氏の論考は、ナウエンを「閃き」という角度から論じていて最もオリジナリティを感じた。氏によると、ナウエンは「閃き」の思想を、20世紀カトリックの思想家バーナード・ロナガンから得たという。いつか取り組んでみたいと思わされた。
    その次の論考は黒鳥偉作氏と平山正実氏の共著となっているが、前半を故・平山氏、後半を黒島氏が執筆している。両者とも医者であり、医学的な視点からナウエンを分析したり、ナウエンの意義を論じている。私はどうも、医学のサイエンティフィックなアプローチはあまり馴染まない。
    最後は、シンポジウム当日は司会をしていた堀肇氏の論考。ナウエンにおける「孤独」(ロンリネス)に焦点を当てて論じている。
    すでにナウエンにある程度馴染んでいる人が読むとよい示唆が得られる本。

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著者プロフィール

横浜市立大学医学部卒業。自治医科大学助教授(精神医学)、東洋英和女学院大学大学院教授(死生学、精神医学)を経て、聖学院大学総合研究所・大学院(人間福祉学部こども心理学科)教授、医療法人財団シロアム会理事長。精神科医。医学博士、精神保健指定医。

「2018年 『ヘンリ・ナウエンに学ぶ 共苦と希望』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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