マンガ家になる! ゲンロン ひらめき☆マンガ教室 第1期講義録

制作 : さやわか  西島 大介  横槍 メンゴ  TAGRO  こうの 史代  武富 健治  コヤマ シゲト  江口 寿史  田亀 源五郎  今井 哲也  師走の翁  横山 了一  ヤマシタ トモコ  伊藤 剛  江上 英樹  大井 昌和  草原 うみ  東 浩紀  さやわか  西島 大介 
  • ゲンロン
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907188290

作品紹介・あらすじ

絵がうまいだけじゃダメ、マンガが描けるだけでもダメ。
マンガ家として本当に成功するための、12人の人気作家が語るひらめきの技法。
業界騒然のマンガ家育成講義録!

感想・レビュー・書評

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  • タイトルだけ見るとマンガ家入門本だけど、技術論やキャラクター論、物語論、市場の状況などを織り込んだマンガ批評本として読むことができ、とてもおもしろかった。

    ぼくがリアルタイムでマンガ批評を読んでいたのは2000年代後半、著者名で言うと伊藤剛とか宮本大人くらいまで。それ以降、分析的なマンガ批評はアカデミズムに回収され、門外漢にはアクセスしにくくなった印象がある。アカデミズムとは別にマンガについて書かれた本はあるんだけど、どれも「このマンガがすごい!」みたいなもので、ぼくが求めていたものと違っていた(もちろん、気がついていないだけで、良書は出ていたんだろうけど)。

    マンガ批評を読まなくなってから、リアルタイムのマンガ自体への興味も薄れていき、この10年くらいはもっぱらアメコミや海外マンガを読んでいた。そういう自分にとって、本書は久しぶりに読んだマンガ批評本で、「そう、こういう本が読みたかったんだよ」と思わせる一冊だった。

    その面白さを支えているのは、こうの史代や江口寿史、武富健治、田亀源五郎、ヤマシタトモコら豪華ゲスト講師のマンガ家の講義録だろう。みな語りがロジカルな上に熱がこもっていて、想像以上にマンガに対して雄弁だ。「ゲンロンマンガスクール」という学校の講義で、通常のインタビューとは違うからなのかな。日本のマンガ家って、むかしから「後進を育てる=マンガ界への貢献」に意欲的な気がするし。主任講師のさやわか・西島大介による話の引き出し方も見事。

    各マンガ家によって手法は違うが、みな共通して「最後までページをめくらせるにはどうすればいいか」について、具体的なビジョンとテクニックを語っていることが印象的だった。それはつまり、読者の存在を意識しているということでもある。武富健治みたいな作家性が強い人でも、そこはすごく気にしているんだよなあ。

    装丁も凝っているし、ゲスト講師によるネームの赤入れも、見ていて勉強になる。久しぶりにどっぷりとマンガを読みたくなってきたよ。

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著者プロフィール

『僕たちのゲーム史』(星海社新書)、『文学としてのドラゴンクエスト』(コア新書)などゲームやアイドルなどのサブカルをテーマに多数執筆。

「2019年 『ゲーム雑誌ガイドブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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