ゲンロン11

著者 :
制作 : 東 浩紀  プラープダー・ユン  福冨渉  安彦良和  武富健治  大井昌和  さやわか  山本直樹  速水健朗  伊藤剛  石田英敬  安藤礼二  中島隆博  巻上公一  小川哲  本田晃子  ユク・ホイ  伊勢康平  イ・アレックス・テックァン  鍵谷怜  柳美里  大山顕  琴柱遥  大森望  海猫沢めろん  辻田真佐憲  松山洋平  上田洋子 
  • 株式会社ゲンロン
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本棚登録 : 66
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907188382

作品紹介・あらすじ

東浩紀が編集長を務める批評誌『ゲンロン』の第11号。小特集「『線の芸術』と現実」では、マンガ家の安彦良和氏と山本直樹氏をお招きしたふたつの座談会を軸に、マンガの「線」の政治性と歴史性を考えます。ほか原発事故から「悪の愚かさ」を考える東の論考、『新記号論』の石田英敬氏による西田幾多郎論、本邦初訳のプラープダー・ユンのSF作品など、充実の内容をお届けします。柳美里氏や巻上公一氏ら多彩な著者が「旅」を綴る新コーナー「ゲンロンの目」も開始。幅広い読者の関心を刺激する誌面です。

感想・レビュー・書評

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  • 【備忘乱筆(後日整理)】
     巻頭論文『原発事故と中動態の記憶』読了。
     東氏がアーレントの「悪の『凡庸さ』」、ではなく「悪の『愚かさ』」と表現している理由がよく分かった。
     確かにアーレントは「イェルサレムのアイヒマン」で、アイヒマンは任務に誠実であるために「仕方なく」悪を為したと表現している。それを「凡庸さ」というのであれば、「なんとなく、悪気なく」悪をなす「愚かさ」の方が腑に落ちるし、今ここで自分自身も含めてなんとなくみんなやってる「中動態的な悪」、「いじめになんとなく加担する悪」について、僕はもう「悪の凡庸さ」という言葉はつかえない、それはやっぱり「悪の愚かさ」なのだ。
     あと、「破局は必ず起きる」という前提に立たないと、破局を回避する事はできない、という思考を反転して、すでに起きてしまったチェルノブイリや、福島原発事故や、広島原爆投下などの破局に対し、「これは起きなくても良かった、もし起きてなければ」という視点に立たなければその破局を正しく記憶することはできない、という問題提起につなげていく鮮やかさに仰天した。

    とりあえず、ゲンロン11は今日はここまで(2020/10/11)

     

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著者プロフィール

1971年生まれ。作家、批評家。『存在論的、郵便的』でサントリー学芸賞、『クォンタム・ファミリーズ』で三島賞、『ゲンロン0 観光客の哲学』で毎日出版文化賞を受賞。『動物化するポストモダン』他。

「2021年 『ゆるく考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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