楽園のこちら側

  • 花泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907205089

作品紹介・あらすじ

フィッツジェラルドが文学界で初めて成功を収めた処女作『楽園のこちら側』が百年の時を超えて蘇る。「狂騒の20年代」直前、不安定で目まぐるしく変化する世の中を生きた悲劇の美少年、エイモリー・ブレインと女性たちの繊細で儚くも瑞々しい姿を描いた自叙伝的作品。

感想・レビュー・書評

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  • 「僕も無邪気な子供の頃を繰り返したいとは思わない。それを失う喜びをもう一度味わいたいのさ。」

    おそらく、元々の文章がストレートなわかりやすいものではない上に、訳と私の相性もあまり良くなく、前半はかなり読みづらかったが、中盤からは文章も展開も面白かった。
    小説と詩と脚本がミックスされたような形態で、物語の作り方と文章の書き方を模索していたのだろうと思う。
    後の「グレート・ギャツビー」に繋がるものは、既に芽生えているなぁとしみじみ思った。

  • 訳が悪いとamazon等で言われているが、青二才丸出しの、未熟さをさらけ出した著者の悪文にこそ責任が大きい。この青臭さが受けて本が売れ、著者が一躍スターになるのだから、この時代のアメリカに限らず、「大衆」とはありがたい存在である。半世紀ぶりの訳書だが、無理して読む価値はない本と思う。

  • 有名な家でお金持ち、そしてハンサムなエイモリーが主人公。あらゆる成功を目指して人生を駆け上がっていくが、結局何もかも失っていく若者の物語。最終的に人間への信頼を失っていく様子を少しさびしく感じた。適応できない…というのはいろんな要素があると思う。

    あとフィッツジェラルドはルーザーに対して優しい見方をしていると本当に思う。
    それとこの図書、脱字が少しある…

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著者プロフィール

1896~1940  1920年、処女長篇『楽園のこちら側』がベストセラーとなり、妻のゼルダと共に時代の寵児ともてはやされるが、華やかな社交と奔放な生活の果てにアルコールに溺れ、失意のうちに死去。『グレート・ギャツビー』『夜はやさし』等長篇数作と数多くの短篇を残した。

「2022年 『最後の大君』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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