病と障害と、傍らにあった本。

  • 里山社
4.27
  • (15)
  • (12)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 287
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907497125

作品紹介・あらすじ

病名や障害の名前ではひとくくりにできない、その実情。それゆえにその只中にいる人は、心身のつらさのみならず、誰とも分かち合えない想いに孤独に陥りがちになる。そんな時、外の世界と自分の内とを繋ぐ「窓」となる本は、あったのか。12人12様の病や障害の体験と本との関わりについて綴る本書は、固有な体験としての病や障害の実情と、生きることの「意志」の現れでもある「読む」ことの力を伝える一冊です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ホントの通販かどこかで、以前読んだ「セルフケアの道具箱」を見ていた時でしょうか。その時にこれもオススメされて。

    高いな。と思いつつ、同じ病の方がこの本の中で書かれていることもあり、何かこの先の指針になれば‥と思い、近所のツタヤに取り寄せた本。

    でも、それも1月とか2月の事で。
    まだあの期間は、本を読めるメンタルじゃなくて、唯一、何冊か著書を読んだことがあった坂口恭平さんの項をチラ見して。
    そうすると、デパケンを飲まれていることが発覚。
    坂口さん好きだけど、坂口さんと私は違う病気。
    のはずなのに、私が飲んでる薬の中にも同じデパケンもある。デパケン。デパケンに少しモヤモヤしつつ、持病の発作やら、糖質制限やら、やりなれてない運動やら、転職活動やら、そして、コロナ鬱になりそうな気分の中で、この本は岩崎航さんのところまで読んで、放置していました。


    一昨日で、とりあえず、血糖値の問題だけは明るい兆しになってきたせいか、気持ちが1つだけだけど軽くなって、なんとなく、本が読みたくなって、この本の続きを今朝から読み始めました。

    ちょうど、三角みづ紀さんのところから、読みだして、それから、止まらなくなったし、三角さんのところが一番印象に残ってるかな。(順番つけるものとかじゃ絶対ないけど。)


    私と同じ病の和島香太郎さんのページは、わかるな。と思うことばかりだったし、
    「てんかんなんてたいした病気じゃない。」と私に仕事を押し付けて、へらへらしながら言い放った上司や
    「元気そうに見えるのにねー」と笑いながら離れていった友達や
    ネットでつながった会ったことない人たちのことを思い出した。
    「じゃあ、あなたがなってみれば?」と思う反面この、『病と障害と、傍らにあった本。』を最後まで読み、いろんな病気、苦難、苦難だけではないこと、そして、この中に出てくる本の話に触れることで、私自身も病気になる前もなった後も、他の病(もしかしたら同じ病の人も)の人の事を無意識に傷つけていたんだなと思いました。反省しないとです。


    その人のことはその人自身にしかわからない。
    あなたの事も私の事も。


    一昨日からまた薬の種類が変わり、デパケンは今、飲んでいません。
    これが意味することが何をあらわすのか。
    それは自分でこれから先の過ごし方、生き方で考えること。
    何事も。


    今日はこの本も読めたし、当時、リアルタイムで観れてなかった花子とアンの再放送についに中島歩君が初登場して、テンション上がったし、良い日でした。

  • 病と障害と、傍にあった本。(里山社) - NENOi
    http://nenoi.jp/2020/10/31/post-5476/

    病と障害と、傍らにあった本。 | 里山社
    http://satoyamasha.com/books/2586

    • まことさん
      猫丸さん

      確かに三角さんのお名前がありますね。
      この本、気になってきたけど、今、図書館にリクエストすると、届くのは真冬なので、行くの...
      猫丸さん

      確かに三角さんのお名前がありますね。
      この本、気になってきたけど、今、図書館にリクエストすると、届くのは真冬なので、行くのが大変そう。
      春になったらリクエストしてみようかな。
      2020/11/06
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      まことさん
      それが宜しいかと、、、
      まことさん
      それが宜しいかと、、、
      2020/11/06
  • 考えさせられてしまいました。
    それも 深く

    「ただ生きている」
    そのことが嬉しいと思わせられる
    人たちの傍らにある
    それぞれの「一冊」が
    語られる

    「病」「障害」
    それも「死」と隣り合わせにある
    「生」を営む人たちを
    支えている「一冊」が
    語られる

    その「本」が
    どんな状況の時に
    どんな風に
    読まれているのか

    「生」と「死」の
    ぎりぎりのところで
    読まれている
    「本」が持っている力を
    考えさせられました

  • 障害や病は、自分にもいつでも舞い込んでくるテーマで、これからの自分の人生にとって、とても参考になる捉え方と歩みが力強い。12人の寄稿の其々に頷きながら読み終え、また本をなぜ読むのか。原点に立ち返る。
    執筆者の選書も是非手に取りたい。
    2021年のスタートに輝かしい一冊でした。

  • みんな、意外と病んでいる。

    いや、長く生きていたら、当たり前だ。それでもみんな、生きているし、何かを考えて、探求し、本を書いたり、仕事をしたり、それぞれの生業を立てている。

    その傍らに、本がある。

    本は、病の痛みを和らげたり、仕事を片付けたりはしてくれないけれど、長く人を生きさせる力を持っている気がする。病や障害で心が折れそうになった時、折れた時、間違った方向に走ろうとしたとき、傍らに本があることが救いになることがある。

    そのそれぞれの本を、また手に取ってみたい。
    誰かを救ってくれた本は、きっと良本だから。

  • 還暦を迎えたが、人生100年時代というからあと少なくとも20~30年は生きることになるだろう。飛蚊症や白内障の症状がでたり、遠視メガネが合わなくなったりと、私自身、加齢の影響は否応なしにやってくる。この本はさまざまな困難を抱える人が本とどう向き合っているのかを教えてくれる。どん底から救ってくれた本、困りごとを抱えたからスイスイ読めた本などなど。そうか、私もこれからいろいろあるだろうが、そのときに応じた本がきっとある、本に頼って生きていけばいいや、と思えた。図書館や本屋には私が一生かかっても読めないだけの本があり、本がなくて困ることはなさそうだ。

  • ふんわりと、しみじみと、よい本だった。
    書くことはひとりではできない。読むことも、書き手から受け取ろうとか、受け取ったものを周囲にも渡そうとかする気持ちがあるから。という説明がとても好きだ。
    新しい本で、コロナ禍でなにがどう変わったかについても触れられている。いまのうちに読めて良かったと感じる。

  • 自身が、もしくは自身の周囲が「そうなってしまった時」、何ができるだろう。この一冊は、希望に満ち過ぎているような感じがした。

  • 病や障害を持った、12名の本にまつわるエッセイ。
    当たり前かもしれないけど、それぞれの本との出会いや付き合い方があった。本というキーワードをとっかかりとして、それぞれの生き方についてのエッセイと言ってもいいかもしれない。
    私自身、一時期本を読めなくなり苦しんだ過去がある。その頃を思い出しながら読んだ章もあった。

  • 大事な人が病気をした時に思い出したい

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

一九八三年東京都生まれ。写真家。生まれつき聞こえに障害がある感音性難聴と診断を受ける。中学生まで「聴文化」で育ったのち、都立石神井ろう学校入学を機に「日本手話」と出会う。またその頃から写真を始める。二〇一〇年に写真新世紀優秀賞受賞。二〇一一年、写真集『感動』、二〇一九年『感動、』(いずれも赤々舎)刊行。二〇一三年、ワタリウム美術館にて個展「宝物」開催。私生活では同じく感音性難聴である写真家、盛山麻奈美と結婚。二人の間に生まれた子供は二人とも聴者だった。二〇二〇年、息子へ歌う子守唄をきっかけに「うた」を探る日々を追ったドキュメンタリー映画『うたのはじまり』(河合宏樹監督)が公開。エッセイ集に二〇一八年刊行『声めぐり』(晶文社)、『異なり記念日』(医学書院)他多数。

「2020年 『病と障害と、傍らにあった本。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

齋藤陽道の作品

病と障害と、傍らにあった本。を本棚に登録しているひと

ツイートする
×