人間 (マヤコフスキー叢書)

制作 : 佐々木 幹郎 
  • 土曜社
4.25
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本棚登録 : 41
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907511111

感想・レビュー・書評

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  • またしてもスケールの大きな長編詩。

    社会と戦い、恋に破れ、ピストル自殺した自分へのレクイエム。数千年の歳月を経て、復讐するため天上よりナイフを手に舞い戻るも、「あの男」は居らず、焦がれたはずの恋人も、知らない女。虚しく、切ない。

    それにしても若くて自信満々でこんなに魅力的なのに、なんで彼女でなければならないのか。「後悔するような選択をしてしまう人は詩人の才能がある」という文言を実感させるようなマヤコフスキーであった。

  • 言葉のイメージが今回も、天国が出てきたり、宇宙が出てきたりと、いろんなところに飛ぶのが楽しかった!自由な感じがして好きだなー!今回の詩のいろいろな部分が好きだけど、手についての一節がすごく好きだ・・!

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著者プロフィール

ロシア未来派の詩人。1893年、グルジアのバグダジ村に生まれる。1906年、父親が急死し、母親・姉2人とモスクワへ引っ越す。非合法のロシア社会民主労働党(RSDRP)に入党し逮捕3回、のべ11か月間の獄中で詩作を始める。10年釈放、モスクワの美術学校に入学。12年、上級生ダヴィド・ブルリュックらと未来派アンソロジー『社会の趣味を殴る』のマニフェストに参加。14年、第一次世界大戦が勃発し、義勇兵に志願するも、結局ペトログラード陸軍自動車学校の設計士として徴用。戦中に長篇詩『ズボンをはいた雲』『背骨のフルート』を完成させる。17年の十月革命を熱狂的に支持し、内戦の戦況を伝えるプラカードを多数制作する。24年、レーニン死去をうけ、長編哀歌『ヴラジーミル・イリイチ・レーニン』を捧ぐ。25年、世界一周の旅に出るも、パリのホテルで旅費を失い、北米を旅し帰国。スターリン政権に失望を深め、『南京虫』『風呂』で全体主義体制を風刺する。30年4月14日、モスクワ市内の仕事部屋で謎の死を遂げる。翌日プラウダ紙が「これでいわゆる《一巻の終り》/愛のボートは粉々だ、くらしと正面衝突して」との「遺書」を掲載した。

「2014年 『ズボンをはいた雲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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