- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784907542832
作品紹介・あらすじ
フランスの名グラフィックデザイナー、アンドレ・フランソワのユニークで愛らしい絵本。
“ワニの涙”=“ウソ泣き”
ワニはエサを食べる時などに涙を流すことがあります。欧米では、昔からワニはずるい 生き物とされていたため、その涙は獲物をだますためのものと考えられていました。 そのため、ウソ泣きをすることを「ワニの涙」(=les larmes des crocodile, crodocile tears)と表現してきました。本作は、そのワニの涙の起源(?)を描いたユーモラスな物語です。
【訳者コメント】
とびきり上等のナンセンス絵本、待望の復刊です。わたしはこの本が出したくて、出したくて、20年近くあたためていました。
しゃれていて、とぼけていて、どこまでも自由。うそ泣きする息子に、お父さんが「うそ泣き(ヨーロッパの言葉では、『わにの涙』といいます)」の語源を説明するのですが、なんとまあ、おかしいこと!いきなり「それを知るには、まずわにを捕まえに、エジプトへ行こう」なんて言うのです。あとは読んでのお楽しみ。ちなみにわたしのおすすめは、「わにの歯ブラシ」のページです。とっても伸びやかで、へんてこ。何度見ても笑ってしまいます。一生離れられない本になること、まちがいなし!
初版は1954年。古びるどころか、今、さらに強く、新鮮な輝きを放っています。奇才アンドレ・フランソワの代表作です。
伏見操
PS
アンドレ・フランソワは、亡くなる一年半前に、アトリエが火災で全焼。これまで作った作品が全部燃えてしまいました。あまりのショックに呆然としたものの、やがて猛然と立ち上がり、火災の跡から拾い集めた、焼け焦げた作品を組み合わせてあらたな作品を作りはじめました。そして火災からわずか数カ後、パリのポンピドゥーセンターで展示をしました。これが生涯最後の展示となったそうです。つくづくかっこいい人です。
感想・レビュー・書評
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わにのなみだの語源を知るための一大プロジェクト.
ワニを捕まえるにはまず帽子と箱を買ってという意外さ,えっと思いながらどんどんっ話が進んでいく.絵も簡潔でユニーク.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ユーモアたっぷりのワニのお話です。はじめワニは出てこないのですが登場すると、まず目の表情に引き込まれてしまいます。横長の本がワニのため用意されているのがよくわかりました。
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こどもに借りてみたが、やはりまだ興味がわかないようだったので母が読む。
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うそ泣きを、「わにのなみだ」っていうんだ。
それを説明する内容なんだけど、アレ⁈ -
うそ泣きのことを「わにのなみだ」っていうんだって。その理由を知るためには、まずわにをつかまえないとね。エジプトに行って、細長い箱にわにを入れる。それから郵便屋さんに家まで運んでもらう…。
ユーモアたっぷり。この本を読めば、「わにのなみだ」のわけがわかります! -
ナンセンスがよい。
横長の本は飾っておきたい。